飲酒の場に車で行く際の留意事項―道教委 「行かない、行かせない」が原則 全職員に配布し周知徹底(道・道教委 2018-05-01付)
道教委は「教職員が飲酒の場に車で行く場合における留意事項」を定めた。飲酒運転根絶道民宣言に掲げられた「飲酒の場には車で行かない、行かせない」を原則に、飲酒前の運転代行の手配やハンドルキーパーの確保など、やむを得ず車で飲酒の場に行く際の留意点などを明示。五月に全職員に配布し、職場研修で周知徹底を図る。研修に併せ、従来七月に提出していた飲酒運転根絶誓約書を全職員に提出させ、教職員の飲酒運転の再発防止の徹底を図っていく。
道は二十七年十二月、北海道飲酒運転の根絶に関する条例を制定。「飲酒運転をしない、させない、許さない」社会の実現に向け、飲酒運転根絶のための基本方針、予防・再発防止措置などを定めた。
しかし、ことし二月に道職員が飲酒運転によって逮捕される事案が発生。三月には、道立高校教職員による飲酒運転事案が発生した。
これを受け道と道教委は、飲酒運転根絶誓約書に記載されている飲酒運転根絶宣言の内容の認識について調査。調査結果を踏まえ、宣言に掲げる「飲酒の場には車で行かない、行かせない」「やむを得ず車で行ったときは公共交通機関や代行運転などを利用する」に関し、職員の判断基準を明確にするための具体的な留意事項を定め、飲酒運転の再発防止に取り組むこととした。
道教委が定めた「教職員が飲酒の場に車で行く場合における留意事項」では、「飲酒の場には車で行かない、行かせない」を原則とし、やむを得ず車で行き、公共交通機関や代行運転などを利用する場合の留意点を示した。
共通事項として、居酒屋や食堂、友人宅なども含め、飲酒を目的として行く場所を「飲酒の場」と定義。体質的にアルコールを摂取できない人や、飲酒しないことを前提に参加し、飲酒しない人など、取扱いの対象外を挙げた。
また、飲酒の場に車で行くことをやむを得ないと判断する条件を提示。業務に関連した行動(親睦会、会議後の懇親会など)について「勤務地の交通事情から公共交通機関の利用、タクシーの利用が著しく困難な場合」「障がいなどを有する、子どもの送迎や親族などの介護、飲酒の場までの物資の運搬など、公共交通機関を利用することが著しく困難で、かつタクシーの利用の負担が大きい場合」とした。
この場合の必要な条件として、飲酒前に運転代行を手配、またはハンドルキーパーを確保すること、管理職員・幹事職員をはじめ、各職員が運転代行手配の状況やハンドルキーパーが飲酒していないかを相互に確認するなど、代替手段による帰宅を見届けることを挙げた。
また、私的な行動であっても飲酒の場に車で行くことをやむを得ないと判断するかどうかについて、教職員としての自覚とモラルをもって対応するなどとした。
道教委は、五月中に「留意事項」を全職員に配布し、コンプライアンス確立月間となる五・六月中に実施する職場研修で周知徹底を図る。
従来七月に提出していた「道立学校職員の飲酒運転根絶に向けた決意と行動」に基づく飲酒運転根絶誓約書を、研修に併せて全職員に提出させる。
このほか、機会あるごとに決意と行動の周知徹底を行うこと、管理職員はもとより、職員相互に注意喚起や目配りを行う職場風土となるよう、日ごろから職員全体で飲酒運転根絶に向けた意識醸成を図ることとした。
(道・道教委 2018-05-01付)
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