道教委の就職指導改善実践研究校　新規に美唄尚栄など６校　早期離職改善目指し調査

（道・道教委 2018-04-27付）

　道教委は、三十年度就職指導の改善に関する研究の実践研究校を決定した。美唄尚栄高校、苫小牧工業高校、旭川農業高校、留萌高校、稚内高校、訓子府高校の六校を新たに指定。就職後三年以内に離職する早期離職の改善に向けた就職指導などに関する調査研究を行い、高校における就職指導の改善を図っていく。

　一人ひとりの社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力の育成を図るため、実践研究校において社会や職業への円滑な移行に向けた調査研究を行い、高校における就職指導の改善・充実を図るもの。

　第二十六期道産業教育審議会がまとめた「本道におけるグローバル人材の育成に向けた産業教育の在り方」建議では、本道で高校を卒業して就職後、三年以内に離職する生徒の割合がここ十年、五〇％前後の割合で推移し、全国平均を上回っている現状を指摘。

　早期離職の理由として、業務上のミスに対する叱責、人間関係や仕事内容のストレス、仕事へのイメージの食い違いなどを挙げ、企業、学校、道教委が取り組むべき方策を示した。

　これらを踏まえ道教委は、本年度の就職指導の改善に関する研究課題を「就職後三年以内に離職する早期離職の改善に向けた企業などとの連携方策」「公共職業安定所やキャリアプランニングスーパーバイザー（進路相談員）などと連携した、就職にかかわる効果的な支援方策」と設定。本年度の実践研究校として、美唄尚栄高、苫小牧工業高、旭川農業高、留萌高、稚内高、訓子府高の六校を指定した。

　研究期間は一年間。実践研究校では、研究の主務をつかさどる就職支援員を配置し、就職指導の改善・充実を図っていく。

(道・道教委 2018-04-27付)