道教委が高校配置計画検討協議会―渡島学区 31年度に単位制高新設 学級減や地域連携特例校へ意見(道・道教委 2018-05-02付)
高校教育課の担当主幹が今後の方向性を説明した
【函館発】道教委は四月二十三日、渡島合同庁舎で公立高校配置計画地域別検討協議会渡島学区を開いた。管内市町教委教育長のほか、小・中・高校の校長やPTA関係者など約九十人が出席。渡島学区の現状や今後の見通しを高校教育課高校配置グループの手塚和貴主幹と同課高校教育企画グル―プの高橋宏明主幹が説明し、三十一年度開校する函館西高校と函館稜北高校の統合校に単位制を導入する方針を示したほか、今後の学級数の減少についても解説した。
はじめに、渡島教育局の五十嵐晋局長があいさつし「本道の中卒者は年々減少しているが、各地域での特色ある高校づくり、活力ある学校づくりに向けて、きたんのない意見をいただければ」と述べ、積極的な協議を求めた。
続いて、高橋主幹がこれからの高校づくりに関する指針の概要として、配置の基本的な考え方や地域連携特例校について解説。また、新たに実施する取組として、生徒に社会的・職業的自立に向け必要な資質・能力を身に付けさせるため、企業などと連携・協働して地域の課題解決を図る高等OPENプロジェクトについても説明した。
引き続き、手塚主幹が今後の渡島学区における中卒者数と学級数の動向を説明。次年度は函館西高と函館稜北高の統合校として、普通科六学級編成で単位制の新設校を設置する方針を示した。
また、三十二年度の学級数について、学区内の中卒者が百八人減少することを踏まえ、函館工業高校と大野農業高校で一学級減とする案を提示した。
三十三年度については、中卒者数が二百四人減少すると見込まれていることから、生徒の進路動向などを考慮して学区内で三~四学級の調整が必要となる可能性を示した。
協議では「函館工業高で学級減を行う学科の決定はいつになるのか」「松前高校が地域連携特例校に指定された際、協力校はどこになるのか」などの質問が挙がり、函館工業高の学級減については「これからの時代変化などを考慮し、決定する予定」と返答した。
最後に高橋主幹が参加者からの意見に感謝を述べるとともに「地域が主催する学校存続の説明会などにも積極的に参加し、子どもたちの環境づくりにつなげていきたい」と話した。
(道・道教委 2018-05-02付)
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