道教委が高校配置計画検討協議会開く 段階的な間口調整求める 十勝学区 全体で中卒者113人減(道・道教委 2018-05-07付)
よりよい高校配置の在り方に向け協議を深めた
【帯広発】道教委は四月中旬、帯広市内とかち館で三十年度第一回公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。高校教育課の手塚和貴主幹と岡本浩一主査がこれからの高校づくりに関する指針の概要や十勝学区の現状などを説明。十勝学区の現状について「三十三年度の定員調整などの検討に当たっては、十勝学区全体で百十三人、帯広市で七十六人の中卒者数の減少が見込まれることや、これまでの定員調整の状況、欠員の状況などを考慮した検討が必要」との考えを示した。
協議会には、市町村長や高校長、市町村教委関係者、小・中学校長、PTA、傍聴者も含め約百四十人が出席した。
はじめに、PTA分科会を開催。十勝教育局の坪野正和総務係長が、①本道の高校教育を取り巻く状況②中卒者数減少への対応③就学支援制度④生徒の学習ニーズへの対応⑤社会の変化等に対応した高校教育の充実―ついて説明した。
全体会に移り、十勝教育局の大橋則之局長があいさつ。中卒者の減少によって高校が小規模化する見通しにふれ「今後とも本道の高校における教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点に立って、“これからの高校づくりに関する指針”に基づいて進めてほしい」と呼びかけた。
引き続き、岡本主査がこれからの高校づくりに関する指針の概要や高校OPENプロジェクトなどについて説明。このうち、農業、水産、看護または福祉に関する学科を置く高校の取扱いについて「再編整備の対象となった高校でも、所在市町村の具体的取組とその成果を勘案して、再編整備を留保する」との考え方を示した。
続いて、手塚主幹が十勝学区の進学者数の状況や高校配置計画の基本的な考え方などを説明。本年度の入学選抜において二次募集後に清水高校、本別高校、広尾高校でそれぞれ一学級の減となったことを報告。
中卒者の増減に対応した三十三年度の高校配置計画の見込みについて「学区全体で百十三人減となる見通し」であることや「これまでの定員調整の状況、欠員の状況を考慮した検討が必要」との考えを提示した。
参加者や傍聴人からは、公立学校と私立学校の間口の公平性を求める要望や、中卒者数の減少に対して段階的な間口調整を求める声が挙がった。これに対して相馬哲也高校配置担当局長は「配置計画の作成に向けた貴重な意見をいただいた。これからの配置計画を取りまとめの参考にしていきたい」と答えた。
(道・道教委 2018-05-07付)
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