道教委が高校配置計画検討協議会　実態踏まえた計画作成を　上川管内２学区で意見交換

（道・道教委 2018-05-08付）

南学区では８０人が出席し、高校配置における説明を受けた

　【旭川発】道教委は四月二十三日、上川管内二会場で、本年度第一回公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。市町村教委教育長や公・私立高校、小・中学校の校長など、上川南学区八十人、上川北学区三十三人が出席。道教委は三十二年度、南学区で旭川東高校普通科、旭川永嶺高校単位制の一学級減の決定と富良野緑峰高校において一学級減の学科検討中であることを示した。北学区では、名寄産業高校で一学級減の学科検討中であることを明らかにした。

　旭川市内の東旭川公民館で行われた南学区の協議会には八十人が出席。道教委担当者が高校配置計画の見通しについて説明した。三十二年度については、旭川東高普通科一学級、旭川永嶺高単位制一学級の減と、富良野緑峰高の一学級減について学科を検討中であることを伝えた。

　また、三十三年度の中卒者数は学区全体で百五十一人減少し、このうち旭川市内で九十五人減が見込まれている。このため、定員調整の状況や欠員状況を考慮しながら二～三学級の調整が必要であることを明らかにした。　

　さらに、三十四年度以降については、三十七年度までに学区全体で二百二十一人の中卒者数の減少が見込まれるため、旭川市・市周辺、富良野市・市周辺で学校・学科の在り方や、再編整備を含めた定員調整の検討などをしていく方向性を示した。

　出席者者からは三十三年度について「中卒者の大幅な減少についても議論しており、非常に大きな問題。十分に旭川市の実態を踏まえながら、配置計画の作成に当たってほしい」との意見が挙がった。

　名寄市内の駅前交流プラザよろーなを会場に行った北学区の協議会には三十三人が出席し、道教委担当者から高校配置計画の見通しについて説明を受けた。

　三十二年度の見通しでは、名寄産業高の一学級減について学科検討中であることを示した。

　また、三十三年度については、学区全体で十七人の中卒者数の減が見込まれるため、欠員の状況などを考慮して〇～一学級の調整を必要としていることとした。

　さらに、三十四年度以降については、三十七年度までに学区全体で二十九人の中卒者数の減と大幅な欠員を生じていることなどを踏まえ、名寄市内で学校・学科の配置の在り方や再編を含めた定員調整が必要であることなどを明らかにした。

(道・道教委 2018-05-08付)