道教委が高校配置計画検討協議会宗谷学区 33年度は0~1学級調整 33~37年度中卒者70人減少(道・道教委 2018-05-08付)
関係機関が集まり、高校存続の課題や解決策について意見交換した
【稚内発】道教委は四月二十四日、宗谷合同庁舎で第一回公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。市町村教委や小・中・高校、PTA・経済団体関係者など五十五人が出席。宗谷学区においては中卒者の減が見込まれることから、三十三年度に〇~一学級の調整、三十四~三十七年度に一~二学級の調整が必要となる見通しであることを説明。その上で、高校の維持・存続に向けて活発に意見を交わした。
全体会に先立ち、PTA関係者向けの分科会を実施。本道の高校教育を取り巻く状況や修学支援制度、生徒の多様な学習ニーズへの対応などを説明した。
全体会では、はじめに宗谷教育局の宮岡孝博局長があいさつ。急速な中卒者数の減少によって高校の小規模化が進む中、「高校再編は避けて通ることのできない重要な課題」と強調。その上で「活力ある教育活動を展開する観点に立って、管内の現状と未来を見据え、最大限管内教育の維持・向上に尽力していきたい」と述べ、理解と協力を求めた。
続いて、道教委高校教育課の平田嘉宏企画・支援担当課長がこれからの高校づくりに関する指針や公立高校等生徒奨学事業、高校OPENプロジェクトについて解説したあと、高校配置グループの福士兼太郎主査が高校配置計画の基本的な考え方や宗谷学区の状況について説明。
福士主査は宗谷学区の配置計画の見込みについて、三十三年度は学区全体で前年度と比較して十五人の中卒者減が見込まれることから「〇~一学級の調整が必要」とした。三十四~三十七年度については、四年間で七十人の中卒者が減少する推計から「一~二学級の調整が必要」との見通しを示した。
このあと協議に移り、出席者が意見を発表。稚内市教委の表純一教育長は稚内高校定時制について「不登校や子どもの貧困など課題を抱える子どもたちを育てていくために定時制の果たしている役割は大きいので配慮を」と求めた。
これに対し福士主査は「全道的に定時制課程への進学者は減少している。定時制の役割を踏まえ、直ちに再編整備を行うのではなく、地域の実情を鑑みながら検討を進めていく」と答えた。
(道・道教委 2018-05-08付)
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