上川局がコンプライアンス確立会議 不祥事根絶へ取組を徹底 管理職が教職員の状況把握し指導
(道・道教委 2018-05-08付)

管内コンプライアンス確立会議
教職員の不祥事の再発防止に向け共通理解を図った

 【旭川発】上川教育局は四月二十六日、上川合同庁舎で三十年度管内コンプライアンス確立会議を開いた。会議構成員十四人が出席。教職員による不祥事の根絶に向けた管内重点目標や取組について協議した。本年度は新たに、「管理職員は、日ごろから教職員の様々な状況に目を配り、気づいた点について指導助言を行う」ことを取組として加え、効果的な研修・指導・啓発などに取り組んでいく。

 会議は、二十八年度から毎年五月と六月に行われているコンプライアンス確立月間を前に、全道に先駆け開催。教職員の不祥事などの再発防止に向けた取組を促進するため、管内の重点目標を踏まえた取組を実施していくことを目的としてる。

 会議では、中島康則局長があいさつ。二十九年度管内において、飲酒運転とセクハラに関する事案がなかったことを報告し「皆さんの指導、尽力のたまもの」と謝辞を述べた。一方、交通違反や体罰などの事案が発生していることから「まだまだ予断を許さない状況」と指摘し、再発防止に向け、きたんのない意見を求めた。

 続いて、山崎純平企画総務課長が全道および管内における懲戒処分や管内で発生した事故などについて説明。管内小・中学校教職員の事故発生状況について、二十九年度は体罰、速度違反などが八件、本年度は無断欠勤が一件発生。また、道立学校教職員の事故発生状況については、二十九年度は速度違反など五件発生したとし「前年度と比較し、件数は同じであるが、飲酒運転やセクハラに関する事案は発生しなかった」と報告。「今後も管理職員による地道な粘り強い指導を引き続きお願いしたい」と要請した。

 また、管内の重点目標や重点的取組などについても提案。二十九年度に引き続き、管内重点目標「交通事故・交通違反根絶宣言」などの三点を掲げ、教職員の不祥事の根絶に向けて取り組む。一部新規としては、効果的な研修・指導・啓発・確認などの実施について「管理職員は、日ごろから教職員の様々な状況に目を配り、気づいた点について指導助言を行う」との項目を追加した。

 意見交換では、再発防止に向けた取組について、「日常的に職員同士が会話をすることが一番効果的である」「管理職が教職員の状況を把握することがなによりも大切」「一律な指導は難しい。一人ひとりに合わせて心に響く指導・助言をしていかなければならない」などの意見が挙がった。

(道・道教委 2018-05-08付)

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