新たに家庭教育支援者養成事業―道教委　ネットワーク化を推進　１４市町村程度でナビゲーター養成など

（道・道教委 2018-05-08付）

　道教委は、本年度から三ヵ年計画で家庭教育支援者の養成とネットワーク化推進事業を開始する。各年度、モデル市町村として十四市町村程度を指定。教育局と協働して家庭教育ナビゲーターの養成、育成のための研修を実施するほか、家庭教育支援者（家庭教育ナビゲーター、家庭教育サポート企業関係者、学校関係者、地域ボランティア、市町村・市町村教委職員など）のネットワーク化に向けた支援方策を検討、実施する場を設置する。家庭教育のつながりを強化し、すべての保護者が安心して家庭教育を行うことができるよう、効果的な支援の充実を図っていく。

　道教委は、二十七年度から家庭教育「学びカフェ」推進事業を開始。家庭教育に関する保護者の相互学習を促進する家庭教育ナビゲーターを養成するとともに、保護者の学習・相談機会の場である家庭教育「学びカフェ」の設置・普及を道内各地で促進してきた。

　本年度からスタートする地域人材による家庭教育支援推進事業「家庭教育支援者の養成とネットワーク化推進事業」は、さらなる家庭教育ナビゲーターの養成・育成とともに、家庭教育支援者のネットワーク化を推進するもの。

　地域の実情に応じ、より多くの保護者を対象とした効果的な家庭教育支援の取組の充実を図っていくことがねらい。

　事業期間は三十年度から三十二年度までの三年間。各年度、全道十四管内から十四市町村のモデル市町村を指定する。

　モデル市町村では、各教育局と協働で家庭教育ナビゲーターの養成研修を開催。

　家庭教育ナビゲーターを対象に、学び直しや新たな支援方法の習得、日々の実践についての情報交流を行うほか、相互のネットワーク化の必要性について理解を深める家庭教育ナビゲータースキルアップ研修を実施する。

　さらに、ネットワーク化の理解の深まりに応じ、家庭教育ナビゲーターを含む家庭教育支援者が集う協議の場を新たに設置。家庭教育支援者ネットワークの構築、域内の家庭教育支援者の充実に資する方策を検討していく。

　道教委による支援として、家庭教育支援の有識者で構成する家庭教育推進協議会を設置し、家庭教育ナビゲーターの日々の実践や家庭教育ナビゲータースキルアップ研修で活用する教材などを開発する。

　また、モデル市町村の取組概要や成果などを掲載した資料を作成して成果の普及を図るほか、社会教育指導班を対象とする指導者養成研修を開催。

　家庭教育ナビゲーターを養成するために必要な知識・技術の習得を図っていく。

(道・道教委 2018-05-08付)