道教委―高校配置計画検討協議会オホーツク3学区 34~37年度学級数減見込む 網走南ヶ丘高定時制存続求め
(道・道教委 2018-05-08付)

公立高校配置計画地域別検討協議会
高校配置の見込みなどについて説明や協議を行った(写真は東学区)

 【網走発】道教委は四月二十三日から二日間、オホーツク管内三会場で本年度第一回公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。管内市町村長や教育長など、三会場合わせて約百三十人が出席。このうち東学区では、三十三年度、三十四~三十七年度の四年間でそれぞれ「〇~一学級の調整が必要」との考えが示されたほか、女満別高校と東藻琴高校の統合や網走南ヶ丘高校定時制の再編整備などが検討事項として示された。

 オホーツク管内では、二十三日にオホーツク合同庁舎で東学区、二十四日に北見市端野町公民館で中学区、同日午後に湧別町文化センターさざ波で西学区の協議会を開いた。

 このうち東学区では、高校教育課の担当者が説明。三十三年度の検討に当たって、前年度と比べ学区全体で七人の中卒者数の減が見込まれることから「〇~一学級の調整が必要」との見通しを示した。三十四~三十七年度の四年間については、二十二人減少する見込みとなっており、〇~一学級の調整が必要とした。

 また、大空町から女満別高校と東藻琴高校の統合に伴う町立高校への移管に関する要望を受けたことを踏まえ、高校配置の在り方を検討する意向を表明。さらに、網走南ヶ丘高校が対象となる定時制課程について、五月一日現在の一年生の在籍者数が十人未満となり、その後も生徒数の増が見込まれない場合は再編整備の検討が必要と説明した。

 協議では、大空町教委の渡邊國夫教育長が女満別高と東藻琴高の統合について「町立の全日制総合学科として、三十三年度の開校を目指す」「東京農業大学との高大連携や公設塾の設置などをビジョンに据えている」などと発言。関係者からは「進路実現に向けた様々な選択肢を町立の高校で用意してくれるので期待は大きい」「このまま進めていっていいのか」など様々な意見が挙がった。

 そのほか、網走南ヶ丘高定時制について存続を求める声が多く挙がった。

 翌日に行われた中学区の協議会では、三十三年度に八十八人、三十四~三十七年度の四年間で六十人の中卒者数の減が見込まれ、それぞれ一~二学級の調整が必要となることを示したほか、留辺蘂高校の地域連携特例校化の検討の必要性などについて説明した。

 西学区では、三十四~三十七年度の四年間で中卒者数が八十七人減少する見込みとなっており、二~三学級の調整が必要と説明。地域連携特例校化については、湧別高校が検討の対象となることを示した。

(道・道教委 2018-05-08付)

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