道教委が高校配置計画検討協議会―石狩学区 33年度に6~7学級調整 中卒者数370人以上減の見通し(道・道教委 2018-05-09付)
配置計画に関する課題などについて協議を行った
道教委は四月二十六日、札幌市内の道第二水産ビルで石狩管内公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。管内小・中・高校の校長やPTA関係者など合わせて約百二十人が出席。石狩学区の現状として、三十三年の中卒者数が前年度と比べて三百七十人以上減少するとの見通しを示し、「六~七学級の調整の検討が必要」との見解を伝えた。
はじめに、石狩教育局の岩渕隆局長があいさつ。「急速な中学校卒業者数の減少によって、高校の小規模化が進んでいる中、高校の再編は避けることのできない重要な課題」と再編の必要性を指摘。「特色ある高校づくりや高校配置について、教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点に立って、指針に基づき進めていきたい」と述べ、理解と協力を呼びかけた。
つぎに、道教委高校教育課の担当者がこれからの高校づくりに関する指針の基本的な考え方や、社会の変化や時代の要請に応える高校づくりなどについて説明。旧指針からの変更点として、複数学科設置校で五月一日現在の第一学年全体で四十人以上の欠員があり、その後も生徒数の増が見込まれない場合においても、地域の事情や学校・学科の特性などを考慮しながら、学科を再編整備する考えを提示。また、新たな特色ある高校づくりについて、他都府県の事例も参考に導入を検討するとした。
続いて、高校配置計画の基本的な考え方、石狩学区の現状などについて説明。三十一年度と三十二年度の計画では、年度ごとの中卒者数の増減に対応するため、三十一年度に札幌東豊高校、三十二年度に札幌月寒高校、札幌北陵高校、札幌手稲高校、札幌丘珠高校などでそれぞれ一学級の減、市立札幌清田高校で二学級の減を決定したことを報告した。また、市立札幌清田高では単位制を導入する見通しを示した。
三十三年度は、中卒者数が三十二年度と比べ学区全体で三百七十人以上の減少が見込まれることから、六~七学級の調整の検討が必要との考えを示した。
このほか、学区の検討事項と現状・課題について説明。中卒者数の増減に対応した高校配置の在り方について「年ごとに大幅な増減があり、札幌市内においては、生徒急増期に新設した学校を中心とした再編を含め、公立高校全体で定員調整の検討が必要」と述べた。
このあと、協議を行い、出席者からは、公立高校入学者選抜における二次募集人員の削減などを求める意見が挙がった。また、本道の基幹産業である農業・水産業の担い手が不足しているため「農業科・水産科の学校を増やしてほしい」との要望が出された。
(道・道教委 2018-05-09付)
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