29年度学校職員懲戒処分件数―道教委まとめ 過去10年で最少の104件 服務規律保持に向け指導徹底
(道・道教委 2018-05-09付)

学校職員の懲戒処分件数
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 道教委は、二十九年度の学校職員の懲戒処分件数を取りまとめた。交通事故と一般事故を合わせた処分件数は、二十八年度比十三件減の百四件。過去十年で最も少ない数字となった。内訳は、交通事故が九件減の五十件、一般事故が四件減の五十四件。一般事故では、体罰による処分が減少した一方、わいせつ行為、金銭事故がやや増加した。処分の量定では、免職が五件増の十一件と増加。道教委は、教職員への指導を徹底し、不祥事の未然防止と服務規律の保持に万全を期すよう取組を進めていくとしている。

 札幌市教委所管分を除いた集計。交通事故と一般事故を合わせた学校職員の二十九年度懲戒処分件数は百四件となり、前年度と比べて十三件減少した。

 交通事故による処分件数は、前年度比九件減の五十件で、内訳は速度違反が三十七件、その他が十三件となっている。

 一般事故による処分は、前年度比四件減の五十四件。体罰は減少しているものの十八件と最も多く、信用失墜行為が十二件、わいせつ行為が七件、金銭事故が三件とそれぞれ二~三件増加した。

 処分の量定ベースでは、免職が五件増の十一件、停職が二件減の十二件、減給が十三件減の三十二件、戒告が三件減の四十九件。懲戒処分に至らない軽微な規律違反に対して行う訓戒は、十一件減の四十二件だった。

 道教委では、懲戒処分全体の件数は減少傾向にあるものの、わいせつ行為や金銭事故などの重大事故が増加していることから「道民の学校教育に対する信頼を著しく損なう憂慮すべき状況」と懸念。教職員への指導を徹底し、不祥事の未然防止と服務規律の保持に万全を期すよう取組を進めていく。

 飲酒運転については、二十九年度中に懲戒処分が決定した事案はなかったものの、ことし三月に道立高校の教職員による飲酒運転が発生するなど依然としてあとを絶たないことから、一層の危機感をもった指導の徹底とともに、職員の家族にも協力してもらうなど、再発防止の取組を推進。

 体罰に関しては、教員一人ひとりが正しい認識をもってもらうよう、各学校における研修や指導を確実に行う指導を徹底する。

(道・道教委 2018-05-09付)

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