中学校免許外教科担任解消の加配教員―道教委 9人増の29人を配置 本務・兼務校合わせ75校に(道・道教委 2018-05-07付)
道教委は、中学校免許外教科担任解消のための加配教員の配置状況をまとめた。配置人数は年度ごとに増加しており、三十年度は二十九年度と比べ九人増の二十九人を加配。本務校・兼務校の合計は二十校増の七十五校で、このうち、二十六校が新規となっている。解消教科数は三十一教科増の九十七教科。加配配置校の増加によって、中学校における教育水準の確保、免許外教科担任の解消に効果が期待されている。
加配措置は、中学校における教育水準の確保や、教育職員免許法で例外的に認められている免許外教科担任の縮小を目的として、二十六年度から実施しているもの。
加配教員は年度ごとに増加し、本年度は前年度比九人増の二十九人を配置した。本務校・兼務校の合計は二十校増の七十五校。このうち、新規は本務校十校、兼務校十六校となっている。
解消教科数は、本務・兼務校合わせて美術五十四教科、技術二十七教科、家庭十五教科、体育一教科の計九十七教科。前年度から三十一教科増加した。
加配の対象校は、本務校、兼務校いずれも普通学級六学級以下の中学校。対象教科は原則として、音楽、美術、保健体育、技術・家庭となっているが、人事配置上やむを得ない事情がある場合、その他の教科も対象としている。
実施時数は、免許外対象教科授業時数週十二時間以上。本務・兼務校では、免許外の解消だけではなく、解消によって生じた時間を活用し、その他の教科においてもチーム・ティーチングや少人数指導等を行うなど、きめ細かな指導の充実に努める。
道教委は「加配措置による教員配置を増やすことで中学校における教育水準の確保をはじめ、教育職員免許法で例外的に認められている免許外教科担任の解消につながれば」と期待している。
本年度、中学校免許外教科担任解消加配教員を配置した本務校と兼務校、解消教科はつぎのとおり。
▼空知
▽南幌町南幌中(美術)=由仁町由仁中(美術)
▽美唄市美唄中(美術)=美唄市峰延中(美術)、南美唄中(美術)
▼石狩
▽北広島市西部中(技術)=北広島市広葉中(技術)、西の里中陽香分校(技術)
▽当別町当別中(美術・新)=当別町西当別中(美術・新)
▼後志
▽余市町東中(技術)=余市町西中(技術)、旭中(技術)
▽岩内町岩内第一中(美術)=岩内町岩内第二中(美術)
▽小樽市望洋台中(美術・新)=小樽市潮見台中(美術・新)、向陽中(美術・新)
▽小樽市松ヶ枝中(技術・新)=小樽市忍路中(技術・新)、向陽中(技術・新)
▼胆振
▽苫小牧市開成中(美術、技術)=苫小牧市勇払中(美術、技術)
▽白老町白老中(家庭・新)=白老町白翔中(家庭・新)、苫小牧市開成中(家庭・新)
▼日高
▽日高町富川中(美術)=日高町厚賀中(美術)、門別中(美術)
▼渡島
▽函館市港中(美術・新)=函館市潮光中(美術・新)、日新中(美術・新)
▽八雲町熊石中(美術・新)=八雲町野田生中(美術・新)、落部中(美術・新)
▼上川
▽士別市士別中(美術)=士別市上士別中(美術)、多寄中(美術)
▽士別市士別南中(技術、家庭・新)=士別市上士別中(技術、家庭)、多寄中(技術・家庭)
▽美瑛町美瑛中(美術)=美瑛町美馬牛中(美術)
▼留萌
▽苫前町苫前中(美術)=苫前町古丹別中(美術)、羽幌町羽幌中(美術)
▼宗谷
▽稚内市稚内中(技術、家庭)=稚内市増幌中(技術、家庭)、宗谷中(技術、家庭)
▼オホーツク
▽興部町興部中(美術)=雄武町雄武中(美術)、紋別市潮見中(美術・新)
▽網走市第二中(美術)=網走市第四中(美術)、第五中(美術)
▽湧別町湧別中(技術、家庭・新)=湧別町上湧別中(技術、家庭・新)、芭露学園(技術、家庭・新)
▼十勝
▽大樹町大樹中(美術)=更別村更別中央中(美術)、幕別町忠類中(美術)、糠内中(美術・新)、中札内村中札内中(美術・新)
▽本別町勇足中(美術)=足寄町足寄中(美術)、浦幌町上浦幌中(美術)
▽浦幌町上浦幌中(技術)=足寄町足寄中(技術)、本別町勇足中(技術)、豊頃町豊頃中(技術)
▼釧路
▽釧路市大楽毛中(美術)=釧路市阿寒中(美術)、音別中(美術)
▽釧路町遠矢中(美術)=釧路町別保中(美術)、昆布森中(美術)
▽白糠町茶路中(体育、美術)=白糠町白糠中(美術)庶路学園(美術)
▽白糠町白糠中(家庭・新)=白糠町茶路中(家庭)庶路学園(家庭)
▼根室
▽根室市啓雲中(技術・新)=根室市柏陵中(技術・新)、歯舞中(技術・新)
この記事の他の写真
(道・道教委 2018-05-07付)
その他の記事( 道・道教委)
道教委―高校配置計画検討協議会オホーツク3学区 34~37年度学級数減見込む 網走南ヶ丘高定時制存続求め
【網走発】道教委は四月二十三日から二日間、オホーツク管内三会場で本年度第一回公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。管内市町村長や教育長など、三会場合わせて約百三十人が出席。このうち東学...(2018-05-08) 全て読む
新たに家庭教育支援者養成事業―道教委 ネットワーク化を推進 14市町村程度でナビゲーター養成など
道教委は、本年度から三ヵ年計画で家庭教育支援者の養成とネットワーク化推進事業を開始する。各年度、モデル市町村として十四市町村程度を指定。教育局と協働して家庭教育ナビゲーターの養成、育成のた...(2018-05-08) 全て読む
道教委が高校配置計画検討協議会 実態踏まえた計画作成を 上川管内2学区で意見交換
【旭川発】道教委は四月二十三日、上川管内二会場で、本年度第一回公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。市町村教委教育長や公・私立高校、小・中学校の校長など、上川南学区八十人、上川北学区三...(2018-05-08) 全て読む
上川局がコンプライアンス確立会議 不祥事根絶へ取組を徹底 管理職が教職員の状況把握し指導
【旭川発】上川教育局は四月二十六日、上川合同庁舎で三十年度管内コンプライアンス確立会議を開いた。会議構成員十四人が出席。教職員による不祥事の根絶に向けた管内重点目標や取組について協議した。...(2018-05-08) 全て読む
全道代表高校長研で道教委所管事項説明③
説明概要はつぎのとおり。 ◇ 《学校教育局参事(生徒指導・学校安全)②》 【生徒指導②】 ▼いじめ問題への対応 ▽いじめの実態把握およびその対応状況等調査 ・いじめの把握のため...(2018-05-07) 全て読む
道教委と道P連の教育懇談会 教育施策の情報を共有 体力向上、国際理解教育で要望
道教委と道PTA連合会(青田基会長)との本年度第一回教育懇談会が四月二十八日、ホテルポールスター札幌で開かれた。道教委各課の担当者が各所管事項を説明。道P連役員からは、児童の体力向上に向け...(2018-05-07) 全て読む
道教委が高校配置計画検討協議会開く 段階的な間口調整求める 十勝学区 全体で中卒者113人減
【帯広発】道教委は四月中旬、帯広市内とかち館で三十年度第一回公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。高校教育課の手塚和貴主幹と岡本浩一主査がこれからの高校づくりに関する指針の概要や十勝学...(2018-05-07) 全て読む
檜山学区高校配置計画検討協議会開く 33年度に0~1学級を調整 広報活動強化を求める声も
【江差発】道教委は四月二十四日、江差町内まなびっくで公立高校配置計画地域別検討協議会檜山学区を開いた。管内各町教委の教育長や小・中・高校の校長など約三十人が出席。檜山学区における三十七年度...(2018-05-02) 全て読む
道教委が高校配置計画検討協議会―渡島学区 31年度に単位制高新設 学級減や地域連携特例校へ意見
【函館発】道教委は四月二十三日、渡島合同庁舎で公立高校配置計画地域別検討協議会渡島学区を開いた。管内市町教委教育長のほか、小・中・高校の校長やPTA関係者など約九十人が出席。渡島学区の現状...(2018-05-02) 全て読む
全道代表高校長研で道教委所管事項説明② 道立学校間連携積極的に
説明概要はつぎのとおり。 《高校教育課②》 【就職指導②】 ▼高校就職促進マッチング事業 すべての管内で生徒や保護者、進路指導担当教員を対象に、企業・業種に対する理解促進を図る企...(2018-05-02) 全て読む