札教研事業春の研究集会―札幌市教委⑤児童の学び合い促す
(市町村 2018-06-15付)

札教研・小学校家庭科
実物投影機で正しい玉どめの方法を示して、児童に確認させた

 札幌市教委は十二日、市内の各学校などで三十年度札幌市教育研究推進事業(=札教研事業)の春の研究集会を開いた。国語や算数・数学、社会のほか、外国語、道徳など各教科などの研究部において、会場ごとに授業公開や講演などを実施。教職員の資質向上や教育の充実・向上を図った。

◆小学校家庭 5年「玉どめ」 本郷小

 小学校家庭研究部会の会場となった本郷小学校(石澤優子校長)では、五年二組「はじめてみようソーイング」(牧野知世教諭)の授業を公開した。実物投影機を用いて、玉どめの方法をテレビで確認させた。また、児童が互いにアドバイスする交流を通して、正しい玉どめの方法を身に付けさせる授業を展開した。

 研究テーマに「生活をよりよくしようとする実践的な態度を育てる家庭科」を提示。視点に、①子どもの実態に応じた教材化②子ども一人ひとりの良さを生かす教師のかかわり―を据えて研究に取り組んでいる。

 授業は八時間扱いの三時間目。本時の目標を「正しい方法と自分の方法を見比べながら、繰り返し練習する活動を通して、正しい玉どめができる」と設定。牧野教諭は、はじめに玉どめの正しい方法を実物投影機を使って示し児童に確認させた。

 児童に玉どめをさせたあと、うまくいかなかった点や困っていることを発表させた。児童から「結び目が布から離れてしまう」といった意見が出たほか、うまくいかなかった玉どめを実物投影機でテレビに映し、難しい点を共有させた。

 続いて「玉どめをうまくつくるにはどうすればよいのだろうか」と板書。二人に一台配布したタブレットPCにある動画や教科書、牧野教諭の手本などで正しい方法を確認させた。

 児童に気が付いた点について発表させると「針に巻いた糸を親指で抑えたほうが良い」といった意見がでた。児童の意見を板書してまとめたほか、うまくできた児童の玉どめの様子を実物投影機を使い紹介。また、児童同士でアドバイスし合う活動を通して、正しい方法を身に付けさせた。

(市町村 2018-06-15付)

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