札教研事業春の研究集会―札幌市教委④授業で“できた”を実感

（市町村 2018-06-15付）

児童の実態に応じたグループでホットケーキをつくらせた

　札幌市教委は十二日、市内の各学校などで三十年度札幌市教育研究推進事業（＝札教研事業）の春の研究集会を開いた。国語や算数・数学、社会のほか、外国語、道徳など各教科などの研究部において、会場ごとに授業公開や講演などを実施。教職員の資質向上や教育の充実・向上を図った。

◆中央区特別支援教育　日新小

　中央区特別支援教育研究部の会場となった日新小学校（佐藤辰也校長）では、同校の松田岳大教諭、志田真利亜教諭、宮北哲子教諭がひだまり学級「バースデーパーティをしよう！～ぜんきのおともだち」を指導。ホットケーキづくりでは、児童の実態に応じて役割分担を行うなど、児童一人ひとりの良さが出るようにかかわった。

　中央区の同部は、研究テーマを「“やってみたい”という気持ちをもち、“できた”を実感できる授業づくり～個々の児童生徒の的確な実態把握」と設定。研究の視点に、①一人一人の良さを生かした授業づくり②学ぶ意欲を高めるための教材、教具の工夫―を据えて研究を進めている。

　公開授業では、本時の目標を「調理での役割や仕事を分担し、自ら友達にかかわったり友達と協力したりしながらデザートプレートの土台となる“いろいろなホットケーキ”をつくることができる」と設定。

　児童は、前時までにつくり方を学習しており、この日は事前学習でつかんだイメージと実際の調理との違いに気づくことや、友達と協力しながら活動に取り組むことをねらった。

　児童の実態に応じて三グループを編成。松田教諭らは、調理の役割分担など、児童一人ひとりの良さが出るようにかかわった。

　食事会のあと、ホットケーキを下地にしたデザートプレートをつくるという目標を提示。ホットケーキや果物の模型で、完成をイメージさせるなど、次時への見通しをもたせた。

(市町村 2018-06-15付)