本年度CS導入の清里高 3部局で特産品開発など 組織・支援体制や取組内容まとまる(学校 2018-06-19付)
【網走発】本年度からコミュニティ・スクール(CS)を導入した清里高校(清水公久校長)の組織体制・支援体制や取組内容がまとまった。広報、地域産業、清里高校応援の三部局を設置し、地元の特産品を活用したレシピ開発、インターンシップの実施など、小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業で取り組んできたキャリア教育の充実などを図る。年三回の学校運営協議会を通して、地域とともにある学校づくりを推進していく方針だ。
同校は二十七~二十九年度の三年間、清里町立清里小学校、清里中学校とともに小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の指定を受け、地域住民、保護者および関係機関と連携し、キャリア教育の充実を図ってきた。
地域とともにある学校として恵まれた環境を生かし、地域の特産品を活用したレシピ開発、学校運営協議会における「熟議」を経たインターンシップやボランティア活動の実施、キャリアノートの活用などを通して、質の高いキャリア教育を進めていく。
また、JA清里や東京農業大学オホーツクキャンパスの出張授業、地域の商工会議所との連携などを通したマーケティング学習など、地域の教育資源を活用し社会に開かれた教育課程を実践していく方針だ。
学校運営協議会を推進するに当たり、清里町教育推進基本計画や同校の重点目標の一つ「地域とともにある学校づくり」を踏まえ、学校運営方針として「地域の人々の協力を得た学校運営」「地域人材を活用した教育活動」の二点を設定。年に三回、学校運営協議会を開き、地域と学校が一体となった理想的な教育環境の創出を目指す。
学校運営協議会は、清里町教委の岸本幸雄教育長や清里小の山口英世校長、清里中の仲野寿浩校長、商工会、PTA関係者など十五人で構成。広報、地域産業、清里高校応援の三つの部局を設置し、取組を進める。
広報部局では、HPへの掲載、『仮称・清高CS通信』の発行など、学校運営協議会での話し合いや活動の内容を年に三回、情報発信する。
地域産業部局では、レシピ開発のサポート、JA清里による出張授業など、地域の人的、物的資源を教育活動に活用する。
清里高校応援部局は、企業と団体・個人の二つに分かれており、企業ではインターンシップ受け入れ先の確保、企業関係者などによる面接指導など、地元企業や団体との連携を推進。団体・個人では祭典巡視や学校祭支援など、教育活動をサポートする。
そのほか、コーディネーターとして同校の教諭三人を配置。各部局間の調整などを行う。
取組内容や組織体制などについては、今後、学校運営協議会で熟議を重ねながら改善・充実を図っていくこととしている。
(学校 2018-06-19付)
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