専属ALTが英語学習会―士幌高 日常的英語力を身に付けて 昼休み活用し会話力に磨き
(学校 2018-06-15付)

 【帯広発】士幌高校(近江勉校長)は本年度から、外国語指導助手(ALT)による英語学習会を昼休みに開いている。四月から士幌町のALTに採用されたブラッドリー・クラム氏が発案。クラム氏は「カリキュラム外でも、英語にふれさせ、生徒の会話力を磨いている。日常的な英語力を身に付けることで、海外渡航の契機になれば」と意気込んでいる。

 士幌町教委は、町内小・中学校や町立高校での英語教育に力を入れている。本年度からALT四人の体制を取っており、八月にはもう一人増やす予定。ALTのうち、町から直接雇用されているクラム氏は、士幌高専属のALTという立場にあり、多いときで週四日ほど来校している。

 クラム氏はオーストラリア出身で、前職では出前授業などで子どもに教えていた経験がある。

 来日後に帯広市に住んでいたところ、士幌町教委からALTとして打診を受けた。

 雇用してくれた町への恩返しとして、自分にできることを模索した結果、昼休みを使った英語学習会を発案した。

 昼休み学習会が行われた当日は、参加の呼びかけに応じた生徒七人がクラム氏の教室に集まった。テーマを「記憶力ゲーム」と設定して交流した。

 「On a winter,s day…」から始まる構文に、各自が「drink hot water」「go ski」などと文章をつなげていき、文章を暗唱しながら、さらに一文付け足していくという遊び。生徒とクラム氏はゲームを面白くするために長い文章を考えたり、特徴的な単語を入れたりするなど、工夫しながら楽しんだ。

 このほか、学習会の中で、フランクな英語での交流会や、ボードゲーム、絵あてゲームなど、生徒が楽しめるよう、様々な企画を用意。

 クラム氏は「カリキュラム外でも、英語にふれさせ、生徒の会話力を磨いている。生徒がフランクな英語にふれる機会にするとともに、日常的な英語力を身に付けることで、海外渡航の契機になれば」と話していた。

(学校 2018-06-15付)

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