函館市青柳中が開校式挙行 仲間と学び、新しい風に―松田校長
(学校 2018-06-15付)

青柳中開校式・松田校長(上)
生徒の成長へ期待を述べた松田校長

 【函館発】本年度から市内三校が統合して新たな歴史をスタートさせた函館市立青柳中学校(松田賢治校長)は七日、同校で開校式を執り行った。式辞に立った松田校長は「仲間と学び、自らが新しい風として函館を支えてほしい」と呼びかけ、生徒の成長とさらなる飛躍に期待した。

 青柳中は本年度、西中学校、宇賀の浦中学校、潮見中学校の統合校として、旧潮見中の校舎を使用して誕生した。校訓は「自立」「互恵」「貢献」の三つ。学校教育目標では「自らの学びを活かし 互いに助け合い 未来を創造する生徒の育成」を掲げている。

 当日は、全校生徒三百十一人のほか、来賓や保護者など合わせて四百六人が出席した。

 式辞に立った松田校長は、統合までの経緯や校章・校名決定までを振り返った上で、校訓について説明。「自ら学び努力する。思いやりの心で支え合う。よりよい姿で社会に参画する姿の三つが備わった生徒に成長してほしい」と話し、生徒の成長に期待を込めた。

 函館市教委の辻俊行教育長は、前任校の閉校に携わった教職員も含め、開校から二ヵ月間の業務に従事した関係者および生徒に謝意を表した。

 その上で、生徒に対して「違う個性、才能をもった新しい仲間との出会い、一人ひとりの力をしっかりと表現しながら成長してほしい」と語りかけた。

 また、教職員と地域住民に対しては、生徒の進路実現やコミュニティ・スクールの取組への支援を、あらためて要請した。

 来賓あいさつに立った渡島教育局の五十嵐晋局長は、今後は労働環境に大きな変化がでてくるとした上で「社会に対応するため、多様な他者と協力し、自ら学びを深める姿勢が必要になる。感謝を忘れず、充実した学校生活を送ってほしい」と呼びかけた。

 続いて、生徒会長の湊海音さんが登壇。

 四月から現在までの様子を振り返るとともに「ここから青柳中の軌跡が後輩につながっていく。先生たちの力を借りながら、素晴らしい学校をつくっていきたい」と決意を示した。

 このあと、校歌の作詞を担当した番場早苗氏と作曲を担当した山本和生氏、校章をデザインした古谷竜彦氏に松田校長が感謝状を贈呈。

 最後に校歌が披露され、声高らかに合唱。参加者一同は、あらためて開校を祝った。

(学校 2018-06-15付)

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