学校運営協議会の計画など固まる―4月にCS開始の美瑛高 〝チーム美瑛高〟で一丸 3部会がきめ細かに活動(学校 2018-06-14付)
【旭川発】ことし四月からコミュニティ・スクール(CS)の取組を開始した美瑛高校(越坂直広校長)は、CSの趣旨を踏まえた学校経営方針を示し、学校運営協議会の年間計画などを固めた。運営協議会は、地域住民や保護者などで組織し、学習、進路、生活の三部会を設置して、きめ細かな活動を進めていく。生徒、保護者、中学校、地域から信頼される学校を目指し、〝チーム美瑛高校〟として一丸となって取り組んでいく。
同校は、本年度の学校経営方針について、CSの要素を踏まえて提示。例えば、目指す学校像では「地域から信頼される学校」、経営方針では「基本的生活習慣の確立」「豊かな人間性の育成」「基礎学力の確実な習得」「国際理解教育の充実」、基本姿勢では「“チーム美瑛高校”として、組織的・協働的に一丸となって諸課題の解決に取り組む」などと記されている。
学校運営協議会は、越坂校長をはじめ、国立大雪青少年交流の家の渡部徹所長、美瑛町立美瑛中学校の鈴木薫校長、地元企業の社長、役場関係者など十五人で構成。また、学習・生活・進路の三つの部会を設置して、きめ細かな活動を進めていく。
今月一日に第一回協議会を開催。十一月に第二回協議会を開き、今後の美瑛高の在り方などについて研修するとともに、各部会、小・中学校および高校と連携した教育活動の実施に向け協議する。
来年三月には第三回協議会を開催する予定で、各部会の活動や学校評価を踏まえた学校改善の方向性、次年度の活動計画などについて協議を図ることとしている。
また、各部会においても同校と連携して活動を進めていく。
学習部会では、七月に学習意欲の向上を図るための講話や、九月に学習状況等調査の結果の分析および学力向上に向けた方策の検討、十月に公開授業、十一月に小・中学校および高校と連携した英語教育などを行う。
生活部会では、七月に祭典時の巡視・校外指導、十月に情報通信モラル教室・防犯教室の実施とボランティア活動の運営・支援などに取り組む。
進路部会では、八月に大学・専門学校への訪問や進路講演会のほか、十月にインターンシップ受入事業所訪問および生徒の活動視察と企業訪問などを予定している。
なお、各部会が同校と連携して活動を進める内容や実施報告などについては、学校運営協議会において情報共有を図ることとしている。
越坂校長は「CSを生徒、教職員、保護者、地域の人々にとって、それぞれ魅力のあるものにしたい」と強調。その上で「学校と地域がベクトルを合わせて子どもを支援できるよう力を貸してほしい」と話している。
(学校 2018-06-14付)
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