宗谷校長会が学校経営研究大会等　新しい社会切り拓く力を　学校運営の改善・充実へ研鑚

（関係団体 2018-08-03付）

管内の校長が一堂に会し、学校経営力などの向上を図った

　【稚内発】宗谷校長会（大島朗会長）は七月三十～三十一日の二日間、稚内サンホテルと稚内総合文化センターで管内学校経営研究大会および宗谷地区教育経営研究会・法制研究会を開いた。研究主題は「ふるさとを愛し、志を持って新しい社会を切り拓く力を育む学校教育」。分科会や講演などを通して、校長間の連携を深めるとともに、管内教育の充実に向けて研鑽を積んだ。

　本年度は、第十二次三ヵ年継続研究の初年度。研究領域を「学校経営」「教育課程」「資質向上」の三分野とし、校長としての資質向上を図り、管内教育の発展や学校運営の改善・充実につなげることを目的としている。小・中学校の校長五十三人が参加した。

　初日は、稚内サンホテルで学校経営研究大会を開催。冒頭、大島会長は学校における働き方改革について「教育の質を落とさずに学校組織の在り方を見直し、業務の効率化を一層推進するという、まさに我々校長の経営手腕を問うもの」と強調。「重大な変革の局面にあるからこそ、情報を共有し、連携・協力し合い、課題解決に向かっていかなければならない」と訴えた。

　来賓祝辞では、宗谷教育局の宮岡孝博局長が「学校経営・教育課程・資質向上について正面から見据え、数多くの具体的方策を見いだし、あすからの学校経営に生かしてほしい」、稚内市教委の表純一教育長が「学力やミドルリーダーの育成など課題はあるが、宗谷の教育が少しでも進展するよう、支援と尽力をお願いする」と呼びかけた。

　このあと、枝幸町立乙忠部小学校の桜井和則校長が第七十回全国連合小学校長会研究協議会北海道大会に向けて、「社会形成能力を育む教育活動の推進と校長の在り方」「子どもたちの夢や希望を育むキャリア教育の推進～学校・家庭・地域の連携による教育活動の推進と校長の在り方」についてプレ提言。分科会では、グループ討議を行い交流した。

　二日目は、稚内総合文化センターで地区別教育経営・法制研究会および教育講演会を行った。講演会では、前道立旭川美術館館長の菅沼肇氏が「これから求められる学校経営の在り方～その要諦と義務教育の肝」と題して講演した。

(関係団体 2018-08-03付)