チーム北海道で相互連携　道教委と道小・道中・道公教が文教施策懇談会開き意見交換

（道・道教委 2018-08-13付）

道中学校長会の橋本会長は、懇談会の意見が今後の教育施策へと反映されるよう期待した

　道小学校長会（本間達志会長）、道中学校長会（橋本直樹会長）、道公立学校教頭会（稲上敏男会長）と道教委による三十年度文教施策懇談会が九日、道庁別館で開かれた。佐藤嘉大教育長をはじめ道教委の幹部、道小、道中、道公教の役員が一堂に会し、学力・体力の向上と教育環境の整備などの教育課題、解決の方策などに関して意見を交換。チーム北海道として連携し教育充実に取り組むことを確認した。

　はじめに、三者を代表して道中学校長会の橋本会長があいさつ。新学習指導要領を踏まえた授業改善、良質な教育活動を推進するため、本来、教員が担うべき業務に専念できる環境整備や、安定的な教職員の定数配置、多様な専門スタッフの配置など、学校組織体制・学校支援体制の確立の必要性を提示。懇談会の意見が今後の教育施策へと反映されるよう期待し、「私たち道小・道中・道公教は、これまで以上にオール北海道、チーム北海道として、北海道教育の一層の充実に向け、諸課題に真正面から立ち向かっていく」と述べた。

　佐藤教育長は、北海道アクション・プランに基づく各種施策について、上半期終了時点で取組の状況を調査・検証し、国の動向なども踏まえてプランの改善や新たな取組を検討する考えを表明。各学校の実情に応じて取組を実施し、働き方改革を着実に進めるよう求めた。

　三十年度全国学力・学習状況調査における本道の状況では、各学校のこれまでの取組によって、前年度に続いて成果が現れているとし、「学校、家庭、地域、行政が一体となって、主体的・対話的で深い学びを実現できる授業改善と望ましい生活習慣の確立に向けた取組をさらに進めていくので、引き続きよろしくお願いしたい」と述べた。

　懇談会では、道小、道中、道公教から「学力・体力向上と教育環境の条件整備」「生徒指導上の問題と解決のための方策」「教頭を取り巻く現状と課題解決のための方策」に関する提言、実状説明、質問が行われた。

　道教委からは、土井寿彦総務政策局長、岸小夜子学校教育局長、赤間幸人学校教育局指導担当局長が回答。道教委の各施策の取組状況、課題認識、今後の方向性を伝えた。

　最後に、道小学校長会の本間会長があいさつ。「教育改革の波が押し寄せる今、私たち校長会、教頭会は、教育の本質をみつめながら、“チーム北海道”として北海道教育の充実・発展のため、全力を尽くしたい」と述べた。

　このあと、道庁本庁舎に移動して各課懇談会を開催。教育課程の編成・実施・評価・改善などをテーマに協議した。

(道・道教委 2018-08-13付)