道教委が第3回幼児教育研究協 研修体系整理求める声 パブコメの結果踏まえ協議
(道・道教委 2018-08-16付)

第3回道幼児教育研究協議会
道教委幹部、教育団体の代表約20人が出席した

 道教委は十日、TKP札幌ビジネスセンター赤れんが前で、三十年度第三回道幼児教育研究協議会を開いた。仮称・道幼児教育振興基本方針素案のパブリックコメントの結果を示し、今後の幼児教育の振興を支える体制づくりについて協議。出席者からは、研修体系の整理、幼保小連携を推進する調整役の大切さが指摘された。

 道と道教委は、すべての幼児教育施設が質の高い教育を提供するための研修機会の確保、助言体制をはじめ、家庭・地域における幼児教育充実のための基本的方向を示す仮称・道幼児教育振興基本方針の策定に向け準備を進めている。

 この日、道教委の佐藤嘉大教育長、鶴羽佳子委員をはじめとする道教委の幹部、道国公立幼稚園・こども園長会、道私立幼稚園協会など幼児教育関係団体、道PTA連合会、道小学校長会、道町村教委連の代表など合わせて約二十人が出席した。

 開会に当たり、佐藤教育長があいさつ。閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2018」で幼児教育無償化が明記されるなど、幼児教育の質・量の充実に向けた動きが進んでいるとし、本道の幼児教育の振興を支える体制づくりのため、活発な議論となるよう期待した。

 議事に入り、名子学教育政策課長が仮称・道幼児教育振興基本方針素案に関するパブリックコメントの意見と対応について説明。幼児教育の振興を支える体制づくりに向けた基本的な考え方、研修・助言・情報提供など、体制が機能するための論点を示した。

 出席者からは、幼児教育の関係者が研修に参加しやすいよう、道教委、道保健福祉部が実施する研修体系を整理する必要性が挙げられたほか、スタート・カリキュラムの作成などの幼保小連携を進めるため、学校や園をつなぐコーディネーターの重要性が指摘された。

 佐藤教育長は、総合教育会議を活用するなど、市町村教委と首長部局が協働して課題解決を図っていく必要性を示した。

(道・道教委 2018-08-16付)

その他の記事( 道・道教委)

いじめ問題解決専門家協議会等開く―道教委 共通項は信頼関係 文教大・栁生教授が講演

道いじめ問題専門家チーム全道連絡協議会  道教委は六日、札幌市内のかでる2・7で三十年度道いじめ問題等解決支援外部専門家チーム全道連絡協議会・スクールカウンセラー連絡協議会・生徒指導担当指導主事等研修会を開いた。文教大学の栁生和男...

(2018-08-17)  全て読む

20市町村 32校が導入 千歳科技大eラーニング利用状況―道教委まとめ 場所を問わずに学びを提供

 道教委は、札幌市を除く道内における千歳科学技術大学のeラーニングシステム利用状況をまとめた。システムを導入する市町村数は徐々に増え、十四日現在、沼田町、滝川市など二十市町村、小・中学校、義...

(2018-08-17)  全て読む

道教委が学校保健活動研修会 小児科領域での現状学ぶ アレルギー等への対応法も

道教委学校保健活動研修会  道教委は七月下旬から八月上旬の二日間、札幌市内の道自治労会館で三十年度学校保健活動研修会を開いた。基調講演では、国際医療福祉大学熱海病院の篠永正道病院教授が脳脊髄液減少症の症状について講演...

(2018-08-17)  全て読む

道教委・道小・道中・道公教の文教施策懇談会 働き方改革を着実に 佐藤教育長あいさつ概要

文教施策懇談会・佐藤教育長挨拶  三十年度文教施策懇談会における道教委の佐藤嘉大教育長のあいさつ概要はつぎのとおり。           ◇          ◇          ◇  本道教育推進上の課題などについ...

(2018-08-16)  全て読む

青少年教育6施設の29年度評価結果―道教委まとめ ネイパル深川が「A」達成 体験活動提供数は目標に到達

 道教委は、道立青少年教育施設六施設の二十九年度管理の目標達成度評価結果をまとめた。ネイパル深川が総合評価「A」を達成し、その他五施設はいずれも「B」だった。年間宿泊室稼働率は深川、日帰り利...

(2018-08-16)  全て読む

道研が研修体系基本方針「所内Academy」まとめる 人材育成等テーマに講演 課題意識など3点の向上目的に

 道立教育研究所は、所内の研修体系の基本的方針を示す「所内Academy」をまとめた。高めたい資質・能力として「課題意識(課題設定・解決)」「業務の専門性・実務スキル」「社会変化等の把握・業...

(2018-08-14)  全て読む

どさんこ☆子ども全道サミット 交流生みだす環境を 代表42人がテーマ協議

どさんこ☆子ども全道サミット  【岩見沢発】道教委は九日から二日間、ネイパル砂川で三十年度どさんこ☆子ども全道サミットを開いた。協議テーマ「互いに認め合う共生の社会を目指して、未来へつなぐ、みんなでつなぐ、オール北海道と...

(2018-08-14)  全て読む

少年の主張石狩地区大会 最優秀賞「感情と行動」 江別市立中央中3年・松原君

 少年の主張石狩大会が七月上旬、道庁赤れんが庁舎で開かれた。管内七市町村の中学生が、日ごろの思いや将来の夢などについて熱弁をふるった。  審査の結果、江別市立中央中学校三年の松原彗稀君の「...

(2018-08-14)  全て読む

チーム北海道で相互連携 道教委と道小・道中・道公教が文教施策懇談会開き意見交換

文教施策懇談会  道小学校長会(本間達志会長)、道中学校長会(橋本直樹会長)、道公立学校教頭会(稲上敏男会長)と道教委による三十年度文教施策懇談会が九日、道庁別館で開かれた。佐藤嘉大教育長をはじめ道教委の幹...

(2018-08-13)  全て読む

少年の主張空知地区大会 岩見沢市東光中3年・藤塚さん 伝えるために生きていく

 【岩見沢発】空知総合振興局は七月中旬、南幌町農村改善センターで少年の主張空知地区大会を開いた。管内各地から集まった中学生十三人が、社会に向けての意見、未来への希望などを発表。最優秀賞には、...

(2018-08-13)  全て読む