どさんこ☆子ども全道サミット 交流生みだす環境を 代表42人がテーマ協議
(道・道教委 2018-08-14付)

どさんこ☆子ども全道サミット
1日目は北海道出身のオリンピアンによるトークセッションなどを実施

 【岩見沢発】道教委は九日から二日間、ネイパル砂川で三十年度どさんこ☆子ども全道サミットを開いた。協議テーマ「互いに認め合う共生の社会を目指して、未来へつなぐ、みんなでつなぐ、オール北海道としての仲良しコミュニケーション活動の共通テーマを考えよう!」のもと、各管内の代表児童生徒四十二人が参加。ワークショップやカーリング選手の小笠原歩氏らによるトークセッションなどを行い、共通テーマを「他者の価値観を理解し、地域全体で交流を生みだしやすい環境をつくろう!」と取りまとめた。

 児童生徒仲良しコミュニケーション活動奨励事業の一環として開いたもので、本年度からは開催時期を夏季休業期間に変更。各管内の地区会場を廃止し、参加対象も各管内の代表児童生徒とした。サミット開催後は、各管内でどさんこ☆子ども地区会議を行い、次年度のサミットまでに管内の取組のまとめを作成する管内別成果交流会をそれぞれ開くこととしている。

 初日の冒頭、学校教育局参事(生徒指導・学校安全)の渡辺淳一主幹があいさつに立ち、ことしで北海道命名から百五十年の節目を迎えたことに言及。「五十年後の二百年のために、皆さんの力を貸してほしい。サミットをその第一歩として」と期待した。

 オリエンテーションのあと、コミュニケーショントレーニングを行った。参加者は、ジェスチャーや表情を活用した言葉によらないグループづくりなどを体験。緊張をほぐすとともに、コミュニケーションを図る上でのポイントを学んだ。

 続いて、小笠原氏と元スピードスケート選手で道環境生活部スポーツ振興課主幹の鈴木靖氏によるトークセッションを実施。北海道出身のオリンピアン二人が、児童生徒の質問に答えながら競技人生を振り返った。

 小笠原氏は、作戦を組み立て指示を出す「スキップ」として、メンバーの意見を積極的に聞くようにしていたことを紹介。仲間に支えられてきた経験から、「ときにはみんなを頼ることも大事。分担制にするなど、一人で抱えるのではなくコミュニケーションを取りながらやってほしい」と呼びかけた。

 このあと、各管内や学校におけるいじめ根絶に向けた実践を交流。その上で、取組の改善点を共有し、いじめのない学校づくりのためにリーダーとして何ができるかを考えた。

 二日目は、各学校で取り組む仲良しコミュニケーション活動のテーマについて検討し、活動の目標と計画を設定。これまでの協議内容を踏まえ、オール北海道の取組に向けた共通テーマを「他者の価値観を理解し、地域全体で交流を生みだしやすい環境をつくろう!」と取りまとめた。

(道・道教委 2018-08-14付)

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