道研が研修体系基本方針「所内Academy」まとめる 人材育成等テーマに講演 課題意識など3点の向上目的に
(道・道教委 2018-08-14付)

 道立教育研究所は、所内の研修体系の基本的方針を示す「所内Academy」をまとめた。高めたい資質・能力として「課題意識(課題設定・解決)」「業務の専門性・実務スキル」「社会変化等の把握・業務への反映」を設定。六月に作成した所員の行動指針「どうけんフィロソフィ」と併せ、課題を設定して解決する力、業務の専門性や実務スキルの向上に取り組む。新たな取組として、九月から「Outside Lecturer研修会」を開始。大学、企業の関係者などを講師として招き、人材育成や地域課題の解決など多様なテーマに基づく講演を聴講することで、社会変化の把握、業務への反映を図っていく。

 道立教育研究所は本年度、目指すべき目的として、スローガン「徹底した現場第一主義で未来教育の創造を」を提示。子どもたちがたくましく生きていくために必要な能力を育成するための方針を定めた。

 六月には、スローガンの実現に向けた所員としての行動指針「どうけんフィロソフィ」を作成。「すべての所員が働く上で大切にしたいこと」「管理職員が大切にしたいこと」「組織として大切にしたいこと」に関する心構えを示した。

 今回まとめた所内Academyは、どうけんフィロソフィで示した理念のもと、所員による所内研修やOJT、外部研修会・研究、関係機関・企業等による講演など、研修体系の基本的方針を整理したもの。

 所員の意見や案を反映させてまとめており、高めたい資質・能力として「課題意識(課題設定・解決)」「業務の専門性・実務スキル」「社会変化等の把握・業務への反映」を設定している。

 具体的な取組をみると、教育を取り巻く環境の変化について広く理解し、業務へと反映させるため、九月から新たにOutside Lecturer研修会を開始する。企業、行政職員、社会福祉法人などの関係者を講師に招き、人材育成や地域課題の解決など、多様なテーマに基づく講演を聴講する。年度内に複数回開き、一部学校・行政関係者に対しても公開する予定。

 また、課題を設定する力や広い社会感覚を身に付けさせるための研修の体系として「Fresh Staff研修会」を設定。個別サポート、メンターサポートなど相談体制の充実、管理職によるミニ研修会や所長室の来客時に臨席する「所長のジョブシャドーイング」などの取組を展開している。

 効果的な業務の推進に向けては、本年度当初からすべての業務を見直しており、毎週定例の打ち合わせ、ミニ研修会を開く「Manager研修会」、組織として取り組むべき基本事項の確認や専門分野などの発信による相互啓発などを行う「The Member研修会」を研修の体系として整理している。

 研究の充実に向けては、大学、企業、学校、市町村教委などとの共同研究を推進。政策提言も含めた研究成果の効果的な情報発信の場の確保などの取組も検討している。

(道・道教委 2018-08-14付)

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