20市町村 32校が導入 千歳科技大eラーニング利用状況―道教委まとめ 場所を問わずに学びを提供(道・道教委 2018-08-17付)
道教委は、札幌市を除く道内における千歳科学技術大学のeラーニングシステム利用状況をまとめた。システムを導入する市町村数は徐々に増え、十四日現在、沼田町、滝川市など二十市町村、小・中学校、義務教育学校三十二校がシステムを導入し、道教委が作成した英検のコンピューターベーステスト(CBT)を利用。道教委では、費用ゼロで場所を問わず、児童生徒に学びの機会を提供できることから、各市町村でさらに導入が進むよう期待している。
道教委はことし二月、同大と相互の連携協力に関する協定を締結。本道教育の充実・発展に資するため、場所を問わずに学びの機会を提供できる同大のeラーニングシステムの活用促進に取り組んでいる。
四月に道教委は、同大のeラーニングシステムにおいて、英検のCBTを作成した。英検準二級から五級までの筆記、リスニング問題が用意され、すべての問題に取り組む「知識修得学習」、解答率に応じて出題内容が変化する「復習モード」、テスト形式で問題に取り組む「模擬テスト」の三種類を用意。コンピューターが自動採点する。
システムを活用している市町村数は徐々に増えており、十四日現在でシステムの導入市町村数は二十市町村。学校別では、小学校八校、中学校二十三校、義務教育学校一校の三十二校で、児童生徒のアカウント数は四千百二十三件となっている。
市町村教委が道教委義務教育課にeラーニングシステムの利用を申請し、市町村教委と学校それぞれに管理アカウントを作成。児童生徒のアカウントを発行する流れになる。費用負担はない。
道教委の池野敦義務教育課長は、広域分散な本道において、子どもたちの学習機会を広く提供するeラーニングシステムの効果に期待。「導入校の成果と課題を把握し、より一層、各市町村で導入が進むよう努めていきたい」と話す。
道教委は今後、システムの活用に取り組む学校の事例を収集し、年度末をめどに授業、放課後、家庭学習などにおける効果的な活用方法をまとめる予定。
十四日現在、システムを利用している市町村はつぎのとおり。
▼空知=沼田町、滝川市、長沼町、奈井江町、新十津川町
▼石狩=恵庭市、江別市
▼後志=小樽市、古平町、喜茂別町
▼胆振=むかわ町、洞爺湖町、苫小牧市
▼渡島=函館市
▼上川=占冠村、美深町、音威子府村、中富良野町、美瑛町
▼十勝=士幌町
(道・道教委 2018-08-17付)
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