第48回研究大会オホーツク大会―道養護教員会 健やかな心身発達を 470人集い職務の在り方追究(関係団体 2018-08-13付)
講演や分科会などを通して研鑚を積んだ
【網走発】道養護教員会(小笠原麻実子会長)は二日から二日間、北見芸術文化ホールなどを会場に第四十八回道養護教員研究大会オホーツク大会を開いた。全道から約四百七十人が参加。研究主題「二十一世紀を担う児童生徒の健やかな心身の発達をめざして~これからの養護教諭の職務はいかにあるべきか」のもと、講演や分科会などを通して、学校保健の発展に向け研鑚を積んだ。
初日の開会式では、小笠原会長があいさつ。近年、子どもたちを取り巻く社会や環境が急激に変化していることにふれ「子どもたちの心身の健康にも大きな影響を与えている」と指摘。「そうした中で、私たちは養護教諭の役割と保健室の機能を最大限に生かし、子どもたちを支援していかなければならない」と強調した。
また「日ごろの職務に深くかかわる内容について、正しい情報を得て、交流し、学び合い、高め合える機会を大切にしていきたい」と述べた。
北村奈保子実行委員長は「諸先輩方が長い歴史の中で積み重ねてきたものを継承しつつ、“次世代につなぐ”という意味で、新たな研究課題の発見と目指す養護教諭像に迫る大会にしたい」と述べ、大会の概要について解説するとともに、各関係機関の協力に謝意を示した。
続いて、道教委の佐藤嘉大教育長と北見市教委の志賀亮司教育長が祝辞。佐藤教育長は、養護教諭について「学校内外の連携を推進するコーディネーターとして、組織的に学校保健活動を推進することが重要」と強調。そのような中、「研究大会において今日的な課題への対応などについて研究を深めることは、誠に時宜を得た取組」と評価し、「その成果をもとに、学校における健康教育の一層の充実に努めていただきたい」と呼びかけた。
志賀教育長は、北見市の辻直孝市長の祝辞を代読。「未来を担う子どもたちが将来の夢を叶えられる心身の健康づくりの基礎を培うリーダーとして、“みんなの手で子どもたちを育てる”という意識を啓発し、学校や地域のみならず、北海道全体の学校保健が充実されれば」と期待した。
永年勤続表彰に移り、五十五人に感謝状が贈呈された。受賞者を代表して遠軽町立東小学校の岡部和代教諭が謝辞。「本当に養護教諭で良かったと感じている。そう思えるのも、これまでに出会った多くの仲間、同僚、そして、支えてくれた家族のおかげ」と述べた。
このあと、日本ウェルネススポーツ大学教授で臨床心理士の近藤卓氏が「乳幼児期から育む自尊感情~共有体験の大切さ」と題して講演した。
二日目は、「望ましい保健指導・保健管理」「望ましい保健室経営」「組織活動における養護教諭の役割」「地域に根ざした学校保健の在り方」の四つの分科会を実施した。
そのほか、旭川医療センター病理診断科医長の玉川進氏、まつざき助産院助産師の松崎聡実氏、置戸町食のアドバイザーの佐々木十美氏を講師に迎えた講座を開講し、研鑚を積んだ。
(関係団体 2018-08-13付)
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