連携・協力に関する行動計画合意―道教委と道教育大 教職大学院充実へ協議 へき地教育共同研究など検討
(道・道教委 2018-09-03付)

 道教委と道教育大学は八月三十日、当面の連携・協力業務に関する三十年度行動計画に合意した。次年度以降の実施に向けて検討する事項として「教職大学院の改善・充実のための協議の実施」「研修・共同研究・シンポジウムなどの実施に関する連携・協力」を提示。道教育大への現職派遣教員の一年短期履修制度の早期実現、へき地・小規模校教育研修やへき地教育研究に関する共同研究などの実施に向けて本年度から検討を開始する。

 道教委と道教育大は十三年度、協定書を締結。道教委からは現職教員の教職大学院への派遣、道教育大からは現職派遣教員に対する教職大学院の年間授業料の減額などの業務について連携してきた。

 今回、両者が合意した当面の連携・協力業務に関する三十年度行動計画では、協定書や過去の取組を踏まえて引き続き連携・協力を進める事項と、次年度以降の実施に向け、新たに両者の合意形成を目指し、年度内に検討を進める事項を定めた。

 新たに検討を進める事項は、①教職大学院の改善・充実のための協議の実施②研修・共同研究・シンポジウムなどの実施に関する連携・協力。

 ①では、現職派遣教員の一年短期履修制度の早期実現、道教委の学校力向上に関する総合実践事業と教職大学院授業科目のさらなる連携、道教委の研修の大学院履修科目としての単位認定などを挙げている。

 ②では、へき地・小規模校教育研修、へき地教育研究に関する共同研究の推進など、へき地教育の研修・研究について新たに連携・協力を進める。また、道教委と大学との共同研究の実施・推進、現職教員や学生のためのシンポジウム・公開講座の開催、学校管理職等研修などの実施を盛り込んだ。

 このほか、大学教職員の本道の教育政策の動向に関する学習会の開催と協力、検討の必要性の高い事項について適宜検討していくことを挙げている。

(道・道教委 2018-09-03付)

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