道教委と3団体が教育懇談会 部活動指導体制を充実 定数措置拡充、引き続き要望(道・道教委 2018-09-04付)
重点要望事項について活発に意見を交わした
道教委と道高校長協会(川口淳会長)、道高校教頭・副校長会(渡邉周一会長)、道公立学校事務長会(阿部雅一会長)の三団体との三十一年度道文教施策要望にかかる教育懇談会が八月三十日、道庁別館で開かれた。三団体が掲げる重点要望事項について意見交換。部活動の指導者の養成・確保等については、部活動指導員の配置の成果や課題を検証した上で「引き続き部活動の指導体制の充実と教員の負担軽減に努めていく」との考えを示した。
懇談会には、道教委から十九人、三団体から十四人が出席した。
開会に当たり、赤間幸人学校教育局指導担当局長があいさつ。「山積する様々な教育課題を解決していくためには、道教委と各団体の皆さんとの連携を密接に一体となった取組を推進していくことが重要」と強調。「この懇談会で学校における具体的な状況を情報提供してもらうとともに、きたんのない意見・要望をいただきたい」と呼びかけた。
引き続き、三団体を代表してあいさつに立った川口会長は「学校は、ICT教育の推進、主権者教育の充実、いじめや不登校への対応など、様々な活動に取り組んでいかなければならない」とした上で「学校の現状や課題など具体的な情報について活発に交流したい」との考えを示した。
このあと、重点要望事項について意見交換した。
重点事項要項に対する道教委の回答をみると、公立高校配置計画の策定に当たっては「総合学科や単位制など、多様なタイプの高校づくりを進めるとともに、中卒者数の状況、生徒の進路動向、学校・学科の配置状況などを総合的に勘案し、地域別検討協議会などにおける意見を参考に検討していく」と回答した。
学校における働き方改革にかかわる「チーム学校」の実現に向けては、本年度から新たに百十四校、百八十六部活動に対して百八十九人の部活動指導員を配置したことを踏まえ、専門スタッフの配置の充実を図るために、必要な財源を国に要望していく考えを示した。
部活動の指導者の養成・確保等については「部活動指導員の配置の成果や課題を検証した上で、引き続き部活動の指導体制の充実と教員の負担軽減に努めていく」とした。
教職員加配の拡充に向けて「多様な教育の展開を行うために一層の定数措置の拡充について、引き続き国に要望していく」と回答。また、創意工夫支援にかかる加配の拡充については、高校の教職員定数の配置状況を踏まえながら検討していく考えを示した。
(道・道教委 2018-09-04付)
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