高校OPENプロジェクト―道教委 滝川工業など15校を指定 地域みらい連携会議開催など(道・道教委 2018-09-04付)
道教委は、本年度高校OPENプロジェクトの研究指定校に滝川工業高校など十五校を決定した。八月二十三日に開いたプロポーザル審査会で、希望する道立高校二十七校の中から選定したもの。研究指定期間は三十~三十二年度の三年間。研究指定校は、実践研究の効果的な推進を図るため、地域みらい連携会議を年三回開くほか、全校的・計画的な取組となるよう、地域住民・関係機関などと生徒が取組の課題について意見を交換する高校OPENプロジェクト講演会などを開催。生徒が地域社会の一員としての意識をもち、自治体や企業などと協働して地域課題の解決を図る実践研究に取り組む。成果は、各校のWebページや道教委が開設したSNSなどを活用して発信する。
高校OPENプロジェクトは、道ふるさと創生推進事業の一環として本年度から開始したもの。指定校は、本道の基幹産業、地域を支える人材を育成するため、地域の自治体、企業などと協働し、生徒が地域社会の一員として、地域課題の解決を図る実践研究を進める。
八月二十三日に開いたプロポーザル審査会において、実践研究を希望する道立高校二十七校の中から研究指定校を選定。選考委員会による審査の結果、滝川工業高校など十五校を研究指定校に指定した。
研究指定期間は、三十年度から三十二年度までの三年間。
研究指定校は、実践研究の効果的な推進を図るため、連携する関係機関の代表者が参加する地域みらい連携会議を年三回開く。また、全校的・計画的な取組となるよう、効果的な校内推進体制を構築するほか、実践的な専門家による講演や地域住民、関係機関などと生徒が取組の課題について意見を交換する高校OPENプロジェクト講演会を開催する。
成果の普及に当たっては、各学校のWebページや道教委高校教育課が開設した専用SNSなどを活用して情報を発信。三十一年度に道ふるさと・みらい創生推進事業フォーラムと併せてプロジェクトの中間成果発表会を開催するほか、三十二年度に道ふるさと・みらい創生推進事業ミーティングと併せてプロジェクトの成果発表会を開く予定。
成果を全道に広く普及させ、本道におけるキャリア教育や産業教育の充実を図っていく。
研究指定校および各校の研究主題はつぎのとおり。
▼空知
▽滝川工業=パーソナルモビリティへの挑戦~ユニバーサルツーリズムを目指して
▼後志
▽小樽未来創造=地域観光の活性化~ホンモノの小樽とふれあう
▽余市紅志=農業の高度化・六次産業化への貢献~北のフルーツ王国ワイン特区と連携した町づくり
▼胆振
▽白老東=「地域学」への取り組みについて
▼日高
▽静内農業=馬で地域の活性化~強い馬づくりと馬産地日高の魅力発信
▼渡島
▽八雲=地域社会の活性化を図り、若者の定着率を高める
▽函館水産=地域水産資源の活用による地域鉄道路線や沿線水産業の活性化についての研究
▼上川
▽旭川農業=地域連携機関との協働による未来のプロフェッショナルの育成~地域森林資源の循環利用に関するプロジェクト学習の展開
▼留萌
▽留萌=ビジネスの手法・ものづくりの技術を用いた地域課題の解決~関係人口の増加、継続的なふるさととの結びつきを目指して
▼宗谷
▽礼文=行政、民間事業所等と連携した礼文の地域創生に取り組む
▼オホーツク
▽津別=地域から世の中を探求する~地域と大学と高校の連携をとおして
▽北見工業=地域創成と技術の伝承~豊かな自然を活かしたユニバーサルツーリズムを目指して
▼十勝
▽帯広工業=専門教科で学んだ知識を活かして、スマート農業の実現・普及に向けての研究
▼釧路
▽標茶=「しべパフェ」で元気な町づくりプロジェクト~標茶町でパフェを食べてみませんか
▼根室
▽羅臼=地域連携による持続可能なふるさと知床羅臼における人材育成~さまざまな地域資源を活用した郷土愛の醸成
(道・道教委 2018-09-04付)
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