道教委の部活動方針素案 週2日以上を休養日に 高校では特例的扱いも可
(道・道教委 2018-08-31付)

 道教委が策定を進めている「北海道の部活動の在り方に関する方針」「道立学校にかかる部活動の方針」素案の概要が明らかになった。運動部活動、文化部活動を一体化して扱い、スポーツ庁のガイドラインに準じて部活動休養日を学期中は週当たり二日以上(平日は一日・土曜と日曜は一日以上)、一日の活動時間は長くとも平日二時間程度とするなどの方針を提示。高校段階では同様の基準としつつも弾力的な設定ができる。積雪で活動が制限される部活動、冬季に行われる部活動は、特例的な取扱いを可能とする。パブリックコメントなどを経て、来年一月の策定を予定している。

 三十日の三十年度第一回時間外勤務等縮減推進会議で説明したもの。

 国のガイドラインにのっとるとともに、本道の地域性などの状況を踏まえた内容とするほか、運動部活動と文化部活動を一体化したものとするなどの方向性を提示。休養日などの取扱いについては中学校、高校を同じ基準としつつも、高校段階では多様な教育が行われていることを考慮すること、各学校の部活動の取組状況などを踏まえ、必要に応じて方針を見直すこととした。

 主な内容として、部活動休養日については、スポーツ庁のガイドラインに準じて「学期中は週当たり二日以上(平日一日・土日一日以上)を設定」「長期休業中は学期中に準じるとともに、長期休養(オフシーズン)を設定」「一日の活動時間は長くとも平日二時間程度、学校の休業日三時間程度」としている。

 また、高校段階では中学校教育の基礎の上に各学校で多様な教育が行われている点を考慮し、休養日の下限や活動時間の上限を設定した上で、一定の要件のもと弾力的な設定を可能とする。

 積雪で活動が制限される部活動や、冬季に行われる部活動については、一定の制限のもとで特例的な取扱いが可能。

 このほか、適切な部活動運営のための体制整備、合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進のための取組、生徒のニーズを踏まえたスポーツ・文化活動環境の整備、学校単位で参加する大会などの見直しなどについて、必要な方針を示すこととした。

 今後、九月にパブリックコメントを実施した上で、年内に方針案を策定。来年一月の策定を目指している。

(道・道教委 2018-08-31付)

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