道が災害対策本部員会議　被災学校にＳＣ派遣　児童生徒の心理面へ対処

（道・道教委 2018-09-13付）

道、国の各機関が集まり、復興に向けて情報を共有した

　道は十一日、道庁本庁舎テレビ会議室で北海道胆振東部地震による道災害対策本部第七回本部員会議を開いた。地震による被害状況を確認するとともに、各関係機関の今後の対応について情報を共有。道教委の佐藤嘉大教育長は、被災地の学校再開後、スクール・カウンセラー（ＳＣ）の派遣を計画していることを伝え、児童生徒の心理的不安の対処に取り組む考えを示した。

　会議には、道の高橋はるみ知事、本庁部長級職員、各振興局長のほか、関係省庁や札幌市、陸上自衛隊など関係機関の担当者が出席した。

　議事に入り、出席者が六日発生した地震による被害や対応状況をそれぞれ報告した。

　道教委の佐藤教育長は、被災地の児童生徒の心をケアするため、ＳＣの派遣を計画していることを説明。小・中学校、高校の教職員からは、被災した子どもたち、就職試験を目前に控えた高校三年生への対応についての相談や、学校再開後にＳＣを一定期間常駐するよう要望があったことを説明。

　様々な要望に細かく対応する考えを示し、「関係団体と連携し、学校再開に合わせて被災地の学校へＳＣを派遣し、児童生徒の心理的不安等の対処に取り組む」と述べた。

　最後に高橋知事は、被災地の住民を心身両面からケアしていく必要性を強調。計画停電、突発的な停電を避けるための節電に努める考えを示すとともに、経済産業活動の復旧・復興に向けて、関係機関に理解と協力を要請した。

(道・道教委 2018-09-13付)