【解説】公務運営に関する報告

（解説 2018-10-11付）

　道人事委員会は十日、給与勧告に併せて、公務運営に関して報告した。

　「採用から退職までの視点に立った人事管理」「その他の勤務環境に関する課題」について提言。

　人事管理に関する提言は、人材の確保・育成、女性の活躍推進、高齢層職員の能力活用の三点。若年層が非常に少なくなっていることや当面見込まれる職員の大量退職を踏まえ、今後も一定の採用者数を確保する必要性を指摘した。

　また、近年、インターンシップへの参加が採用へとつながる割合が高いことから、大学生や高校生などを対象としたインターンシップ制度のさらなる充実を検討すべきとしている。

　女性の活躍推進に向けては、仕事と家庭を両立できる職場環境づくりや職員の意識啓発の取組を継続する必要性を挙げている。

　その他の勤務環境に関する課題として、両立支援制度の活用、働き方改革の推進、適切な職員の健康管理、服務規律確保の四点を提示。

　働き方改革においては、長時間労働是正のための時間外勤務の上限規制検討が必要とし、教員の長時間労働の解消に向けて、三十二年度末までに一週間当たりの勤務時間が六十時間を超える教員をゼロにすることを目標に設定した学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」に基づき、実効性ある取組を進める必要があるとしている。

　健康管理では、職場環境改善や高ストレスとなった職員の医師との面接の推奨など、ストレスチェックの結果をより効果的に活用するほか、ハラスメント防止のための勤務環境の整備に取り組む必要性を指摘。

　服務規律の確保では、飲酒運転など不祥事の再発防止に向けた取組を徹底し、職場研修によって職員の倫理意識の向上に努める必要があるとしている。

(解説 2018-10-11付)