檜山校長会が教育研究厚沢部大会　未来拓く児童生徒を育成　檜山局・河野局長講話など

（関係団体 2018-10-12付）

第１１次３ヵ年計画２年目の成果を交流した

　【江差発】檜山校長会（小助川浩会長）は九月二十八・二十九日の二日間、厚沢部町の町民交流センターあゆみを会場に檜山校長会教育研究厚沢部大会を開いた。大会主題「ふるさと檜山に誇りをもち、自己実現に向けて未来を切り拓く児童生徒の育成～社会に開かれた教育課程の実現を目指し、地域に信頼される学校づくりの推進」のもと、檜山教育局の河野秀平局長による講話や三つの分科会を通して、会員二十九人が研鑚を積んだ。

　本年度は第十一次三ヵ年計画の二年次目。管内の少子高齢化に伴う人口減少、学校・学級数の減少が全国・全道を上回る速さで進行し、これからの社会を担う子どもが新しい時代を切り拓いていくために、学校地域社会と接点をもちつつ、多様な人々とつながりを保ち必要な資質・能力を育むことが求められている。

　このことから、研究主題を「ふるさと檜山に誇りをもち、自己実現に向けて未来を切り拓く児童生徒の育成」、副主題を「社会に開かれた教育課程の実現を目指し地域に信頼される学校づくりの推進」と設定し、研究を進めている。

　初日の開会式で、小助川会長は「新学習指導要領における、社会に開かれた教育課程や主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善など、教育の質を向上させることが求められている」と呼びかけた。

　その上で、「二日間は貴重な研修の機会。様々な教育改革が進められる中で、校長の果たす役割と指導性を明らかにするための研究を深める校長会の活動の根幹ともいえる」と述べ、大会の充実に期待を寄せた。

　このあと、河野局長が祝辞。また、渋田正己厚沢部町長が歓迎の言葉を述べた。

　開会式終了後、河野局長が「管内教育の一層の充実に向けて」と題して講話。本年度、新たに示された管内教育推進の二つの柱と三つの重点にふれ、小・中学校における推進状況を解説したほか、いじめ・不登校の対応として「管内でも特別支援教育のさらなる充実を」と呼びかけた。

　教員の働き方改革について「まずは労働時間をしっかり把握すること。そこから改善につながっていく」と話し、負担軽減や業務効率化に関する他県の取組事例を紹介した。

　講話終了後、分科会と全体会を実施。分科会では、①組織マネジメントを生かした学校経営と校長の在り方②檜山の特色を生かした創意工夫ある教育課程と校長の在り方③児童生徒理解に基づき学校全体で進める生徒指導と校長の在り方―の三つの研究主題のもと、提言と協議を行った。

　二日目は、小学校部会と中学校部会に分かれ、教育課題に関する情報交流などが行われた。

(関係団体 2018-10-12付)