道へき・複教育研究連盟がプレ大会 未来拓くたくましい力を 空知管内7校で授業公開など(関係団体 2018-10-11付)
【岩見沢発】道へき地・複式教育研究連盟(柿崎秀顕委員長)は九月二十八日、空知管内七会場で第六十八回全道へき地複式教育研究大会空知プレ大会を開いた。研究主題「主体的・協働的に学び、ふるさとへの誇りと愛着をもった人間性豊かな子どもの育成」のもと、授業公開や研究協議を展開。児童生徒一人ひとりが仲間とつながり、地域とともに生きる力を伸ばす学校・学級経営と学習指導の充実を目指し、意見を交わした。
空知へき地・複式教育研究連盟主管。大会スローガンに「緑濃き空知の沃野から 次世代を担う子らに 未来を切り拓く たくましい力を」を掲げ、管内七つの小学校で分科会を開いた。
第四分科会の会場となった岩見沢市立メープル小学校(高橋信校長)では、研究主題を「自分の考えを表現し、深め合う子どもの育成~伝え合う活動の工夫を通して」と設定。一年国語科と五・六年外国語活動の授業をそれぞれ公開した。
うち、五・六年の外国語活動は、ALTのシェルビー・ブラウンさんとともに柏木哲也教諭が指導。五年生は「Unit6“I want to go to Itary”」、六年生は「Unit2“Welcome to Japan”」を公開した。
五年生の本時の目標は、「自分の行きたい国について理由をより詳しく伝えよう」。児童は、ブラウンさんから各国の食べ物や観光名所の単語の発音を学んだほか、“I want”を使って行ってみたい国や理由を伝えるなどこれまでの学習内容を復習した。
六年生の目標は「おすすめの地域をより詳しく紹介しよう」。前時の振り返りとして、ワークシートに書き込んだ自分が行きたい都道府県をおすすめするために“You can”を用いてそこでできることを紹介し合った。
このあと、五年生が旅行者、六年生が旅行会社の社員となり、旅行会社ゲームを行った。柏木教諭はブラウンさんとのデモンストレーションで児童がどのように取り組めばよいか丁寧に説明。児童は、海外旅行のチケットや都道府県のパンフレットのやり取りを通して、互いに学んだことを実践した。
授業公開後の開会式では、道へき地・複式教育研究連盟の増川佳子研究推進委員が柿崎委員長のメッセージを代読。「管内の学校課題を中心としながらも、全道各地の研究成果を交流し、本道のへき地・複式教育の一層の充実に寄与することを期待する」と述べた。
来賓あいさつでは、岩見沢市教委の三角光二教育長が登壇。「主体的な学習態度を育成し、協働して深い学びを実現する授業を追求する教育がへき地・複式教育にこそ求められている」と話し、今後の研究の成果につながることを期待した。
このあと、研究発表に続き、空知教育局義務教育指導班の浅野美香主任指導主事、増川研究推進員の助言のもと、研究協議を行った。
(関係団体 2018-10-11付)
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