十勝管内小中教頭会役員研修会　学校間連携への理解深め　十勝教育局・宮田主幹が講話

（関係団体 2018-10-12付）

参加者は異校種間の連携について理解を深めた

　【帯広発】十勝管内小中学校教頭会（白井将之会長）は四日、幕別町内の十勝教育研修センターで第三回役員研修会を開いた。約二十人が出席。十勝教育局の宮田日出夫主幹の講話を通して学校間連携への理解を深め、管理職としての職能向上を図った。

　研修会は、新学習指導要領の円滑な実施に向けて、異校種における学校間連携への理解を深めることを目的に開催。

　はじめに、白井会長があいさつ。研修会を通して、異校種における学校間連携に対する理解を深める「小学校、中学校における教育の質の向上のために、貴重な機会にしてもらえれば」と期待した。

　続いて、宮田主幹が「今求められる学校間の連携～小学校・中学校と高校のよりよい接続を目指して」と題して、高校長の視点から小中連携について話しを進めた。

　冒頭、高校教育は制度の面や教科・科目の面で多様化し、「教育課程も生徒や地域の実態に応じて学校が独自に設置できる」と指摘。

　また、新しい高校像の例として、三笠高校における高校生レストランの取組を紹介。

　Ｓｏｃｉｅｔｙ５．０に向けた人材育成にかかる大臣懇談会で示された“地域の、地域による、地域のための高校”「地域３（キュービック）高校」の概念を解説した上で「現在、高校では地域創生の拠点としての役割が議論されており、生徒の地域への愛情や理解をいかにして深めるかがポイントとなっている」と述べた。

　さらに、「小学校や中学校、高校の新学習指導要領の中で、学校間の接続についてふれられている」ことを示した上で、定時制・通信制の有朋高校の校長を務めた経験から「高校における中途退学者を減らすためにも、中学校と高校で早期から情報共有していくことが大事」と呼びかけた。

(関係団体 2018-10-12付)