三笠で全国CS研究大会 子の豊かな学びと育ちを 450人参加、道内開催は初(関係団体 2018-10-16付)
分科会やパネルディスカッションで研鑚を積んだ
【岩見沢発】「ふるさと回帰~地域の未来を創る子どもを育むコミュニティ・スクール」をテーマに、全国コミュニティ・スクール研究大会が十二日、三笠市内の市民会館などを会場に開かれた。教育関係者約四百五十人が参加。開会行事であいさつした全国コミュニティ・スクール連絡協議会の在田正秀会長は「子どもたちの豊かな学びと育ちのためにともに手を携えて、今後とも頑張っていこう」と呼びかけた。
全国コミュニティ・スクール連絡協議会、文部科学省、三笠市教委主催。道教委共催。道内での開催は今回が初めて。
午前中、市民会館と公民館で分科会を実施。①コミュニティ・スクール(CS)の効果的な導入②CSで校種間連携③CSで広がる子どもの未来④高校・特別支援学校におけるCS―の四分科会で計十二実践の発表が行われた。
開会行事では、はじめに文科省の小松親次郎文部科学審議官があいさつ。「学校は子どもたちの豊かな学びと成長を保障する場、地域のコミュニティの核としての役割を果たすことが不可欠となっており、地域とともにある学校への転換が求められている」と指摘。CSをそのための有効なツールと位置付けた上で、「きょう学んだことをもち帰り、地域の未来を担う子どもたちのために力添えを」と呼びかけた。
続いて、全国コミュニティ・スクール連絡協議会の在田会長が登壇。
ことし四月、CS指定校が前年度から約一千八百校増の五千四百三十二校となったことにふれ、「皆さんがCSの素晴らしさを発信していただいたことが大きな力となった」と振り返った。
また、午前中に開催した分科会の内容から、どのようなCSをつくっていくかという一層実践的な中身の充実の時期に入ってきたことを強調。「今後とも皆さんと手を携えて取組を進めていきたい」と述べ、引き続き支援と協力を求めた。
西城賢策三笠市長は「子どもたちが地域を意識し、回帰を考えられる環境があれば時代は変わる」とし、地域文化の伝承やまちの歴史・魅力など特色ある教育の必要性を指摘。大会が参加者にとって実り多いものとなるよう期待した。
三笠市教委の永田徹教育長が大会テーマについて解説したあと、東京大学大学院教育学研究科教授の秋田喜代美氏が基調講演。「子どもたちが創る地域の未来~質の高い学びとコミュニティ」と題して、実際の事例を示しながら地域を創生する主体的でグローバルな人材を育てるためのポイントを紹介した。
パネルディスカッションでは、文科省初等中等教育局視学委員の貝ノ瀬滋氏がコーディネーターを務め、CSの推進課題とこれからの在り方について協議した。
(関係団体 2018-10-16付)
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