３団体が受賞　２３日表彰式　道文化財保護功労者表彰

（関係団体 2018-10-18付）

　道文化財保護協会（舟山廣治理事長）は、三十年度道文化財保護功労者表彰の受賞者を決定した。札幌市の手稲郷土史研究会、小樽市の松前神楽北海道連合保存会、えりも町郷土資料館Ｎ４２°の会の三団体が受賞。表彰式は、二十三日午前十一時から札幌市内の道庁赤れんが庁舎で執り行う。

　受賞が決まった手稲郷土史研究会（札幌市）は、設立以降、手稲の歴史に関する研究を重ね、精力的に研究発表や研修会の実施、研究集録の発行などの活動を継続し、地域住民が郷土の歴史に対する理解と関心を深めることに寄与している。

　松前神楽北海道連合保存会（小樽市）は、渡島地方を中心に、檜山や後志、留萌地方など各地の約百二十に及ぶ神社の例祭や新年祭、船魂祭などを神社拝殿で公開するほか、地域の行事のみならず、厄除け祈願や新築祝いなどの依頼に応じて個人宅でも公開するなど地域に根ざした活動を行っている。

　えりも町郷土資料館Ｎ４２°の会（えりも町）は、設立以前から町内の植物、石碑石仏、歴史、文化、文化財に関する調査・保護活動を行っており、えりも町郷土資料館の事業を支援する有志によって設立された団体。

　調査結果は、七件のえりも町文化財を指定する基礎資料として活用。その中でも、猿留山道の国史跡指定には、同会による所在調査や長年にわたる整備、復元事業が大きく貢献している。

(関係団体 2018-10-18付)