道教組が第31回中央委員会開く 子どもに豊かな学びを 各種署名推進など方針決定(関係団体 2018-10-19付)
組織維持・強化・拡大の取組などを決めた
道教組(川村安浩執行委員長)は十日、札幌市内の道労働センターで第三十一回中央委員会を開いた。第一号議案「当面闘争の推進」では、ゆきとどいた教育を求める教育全国署名をはじめ各種署名活動を進めること、十・十一月を秋の強化月間と位置付け組織維持・強化・拡大に取り組むこと、「子どもの成長・地域に根ざした学校づくりや教育課程づくり、豊かな学び」を前進させるために教研活動を推進することなどを重点課題に掲げた。
中央委員会では、川村執行委員長があいさつ。「教職員組合としての魅力ある活動の推進」「労働者として人間らしく働ける条件整備を、団結の力で勝ち取っていくこと」を訴えた。
議事に移り、斎藤鉄也書記長が第一号議案「当面闘争の推進について」を提案。
二〇一八年度後半期の運動の重点課題として「改悪教育基本法の具体化である安倍〝教育再生〟〝改訂学習指導要領〟の問題点を明らかにし、ゆきとどいた教育を保障するための条件整備を求める。また、子どもたちの全面発達の中に豊かな学びと真の生きる力を育てる教育課程づくりに取り組む」「いじめ・自殺・不登校・児童虐待など、子どもと教育の危機を打開し、子どもたちが安心して学べる学校と社会を目指す」など七点を掲げた。
運動の具体的進め方には「憲法に立脚し、民主教育を父母・保護者、国民とともに前進させる課題」「生活と権利を守るたたかい」など大きく七点を挙げた。
当面の重点課題として、①各種重要署名の取組②組織維持・強化・拡大の取組③子どもたちの健やかな成長発達・豊かな学びを保障する取組④明文改憲を許さず、立憲主義、憲法を生かす取組―の四点を掲げた。
このうち、①では、ゆきとどいた教育を求める教育全国署名をはじめ、賃金確定交渉の強化に向けた賃金署名、教職員要求・意識アンケートなどに取り組む。
②では、十・十一月を「秋の職場活動活性化、組織拡大強化月間」に位置付け、すべての教職員と対話し、ともに学び合う関係をつくりながら組織拡大を図る。
③では、「子どもの成長・地域に根ざした学校づくり、教育課程づくり、豊かな学びづくり」を前進させるため、教研活動を重視。「改訂学習指導要領のポイント、移行措置期間における先行実施などを検証し、乗り越える実践を集団的に創造する」ことなどを掲げた。
第一号議案の討論では、「学力テスト体制の一番の被害者は子どもたち。子ども一人ひとりの背景を考慮せずに指導している状態。現場が混乱しているという生の声を届けたい」「北海道アクション・プランでは、一週間当たりの勤務時間が六十時間を超える教員を全校種でゼロにすると目標を立てているが、逆に言うと、一日四時間までの残業はOKということ。それはおかしいという声をつくることができるのが組合活動。組合として展望をもち、示さなければ」などの報告、意見が出された。
これらの討論を踏まえ、本年度後半期の運動方針を提案どおり決定した。
(関係団体 2018-10-19付)
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