十勝へき複連が研究大会広尾大会 主体的・創造的な学びを 76人参加、実践研究集約化(関係団体 2018-10-23付)
吉本委員長は熱心な討議を呼びかけた
【帯広発】十勝へき地・複式教育研究連盟(委員長・吉本徹鹿追町立瓜幕小学校長)は九月下旬、広尾町立豊似小学校(秦公一校長)を会場に第四十回管内へき地複式教育研究大会広尾大会を開いた。管内各地から教職員七十六人が参加。大会テーマ「主体的・創造的に学び、豊かな心でたくましくふるさとを切り拓く子どもの育成」のもと、豊似小の道徳授業公開や実践発表、授業・課題別分科会などを通して、へき地・複式教育における授業づくりや学級経営の在り方を探究した。
開会式に先立ち、豊似小の第三・四学年と第五・六学年の道徳の授業を公開した。
同校は、研究主題を「自他を大切にし、よりよい人間関係を築く児童の育成~人とのかかわりを重視した活動を通して」と設定。
研究仮説に、①課題を追究する段階において、多様な指導方法を工夫することによって、相手のことを思いやり、親切にできる子どもを育てることができる②まとめる段階において、自己評価や相互評価を工夫することによって、考えを広げたり深めたり、協力し合うことができる子どもを育てることができる―の二点を設定して、研究に取り組んでいる。
公開授業のあとに開かれた全体会では、吉本委員長があいさつ。
「第四十回となる本大会は、実践的研究・研修を基盤とする当連盟の中核的な取組と位置付け、本年度の加盟校管内三十七校の教職員が一堂に会し、実践研究の集約を図る重要な機会となっている」などと強調した。
また、新学習指導要領の移行期間であることにふれ、「本テーマでも主体的・対話的で深い学びについて理解を深められるよう、公開授業や分科会を貴重な資料にして、熱心な討議が行われることを期待する」と呼びかけた。
続いて、十勝教育局の大橋則之局長と広尾町教委の笹原博教育長(当時)が祝辞。
大橋局長は同連盟の取組についてふれ、「小規模校の強みである個々の子どもに寄り添った教育で自立を図り、主体的に学ぶ間接指導の機会を生かすことで、未来を切り開く力を養い、地域と協働しながら、様々な課題を解決しながら子どもを育んでいくことが大切」と強調。「本研究大会で得られた成果を各学校に生かしていただけるようお願いする」と求めた。
笹原教育長は同連盟の組織的・継続的な取組によって恵まれた自然や伝統文化を生かした取組が展開され、大きな成果を上げていることをたたえ、「本大会がへき地・複式教育の充実発展に大きな示唆を与えることになれば」と期待した。
このあと、豊似小の吉川美沙教諭が校内研究の概要について実践発表したほか、二グループに分かれて授業分科会を開いた。
さらに、音更町立東士幌小学校の出村聖教頭が「学校・学級経営の深化・充実」、士幌町立下居辺小学校の玉川弘幸校長が「学習指導の深化・充実」をテーマに提言発表し、課題別分科会を行った。
(関係団体 2018-10-23付)
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