子どもたちに希望の橋を　日P道ブロック研究大会旭川大会

（関係団体 2018-10-25付）

初日は約２４０人が参加し、各分科会に分かれて提言発表などを行った

　【旭川発】第六十五回日本ＰＴＡ道ブロック研究大会旭川大会が十月上旬の二日間、アートホテル旭川などを会場に開かれた。大会スローガン「より良い社会と希望ある未来を子ども達に残すため多様な個性との共生を目指して共に学び合いましょう」のもと、未来を担う子どもたちの思いを共有し、家庭・学校・地域の連携、ＰＴＡ活動の在り方について交流を深めた。

　主催は、日本ＰＴＡ道ブロック協議会（道ＰＴＡ連合会、札幌市ＰＴＡ協議会）。旭川市ＰＴＡ連合会が主管。全道から会員、関係者ら約一千六百人が参加した。

　大会主題は「架橋　架けよう　未来へ　希望の橋を　つなごう　こころを　子ども達のために」。

　初日は、アートホテル旭川と旭川トーヨーホテル、旭川市民文化会館を会場に、約二百四十人が参加し分科会を開催。開会式は各会場で行われた。分科会は、「組織・運営」「家庭教育」「学校支援」「地域連携」「情報教育」の五つに加え、中学生討論会、インクルーシブ教育の二つの特別分科会が開かれた。

　うち、アートホテル旭川で行われた第四分科会「地域連携」では、テーマ「地域と共に子どもの成長を育むために」のもと、北広島市立大曲小学校の髙嶋真一ＰＴＡ会長、北見市立温根湯中学校元ＰＴＡ会長の森谷佳裕氏が提言発表。

　髙嶋会長は、ＰＴＡ活動の中で、七年ほど前から夏休み期間を活用して、子育てに悩む保護者たちの交流の場として活動している子育てサマースクールを紹介。年々、保護者の気持ちが離れ、存亡の危機にさらされていた状況を打破するために、二年前からコンセプトを変えて活動を始めたことを報告した。

　「“体験できないことを体験する”ということだけではなく、“地域交流や社会貢献に積極的に取り組む意識を育てる”」に改め、市内に住む様々な分野の“名人”を招いて、おもしろ実験教室を開催したところ、八十人もの児童・保護者が集まるようになり、好評を得ていると成果を伝えた。

　二日目は、旭川市民文化会館を会場に、オープニングアトラクションとして、旭川西高校ｗｉｔｈ角習字教室書道っ子による書道パフォーマンスをはじめ、全体会、記念講演を行った。

　記念講演では、平成十八年に開校した大阪市立大空小学校初代校長の木村泰子氏が「みんながつくる　みんなの学校～地域の学校にすべての子どもが安心して学び合える居場所を」と題して講演。“みんながつくる　みんなの学校”を合言葉に、教職員が一体となって、すべての子どもたちの学習権を保障する学校づくりに尽力した自身の経験を語った。

(関係団体 2018-10-25付)