道高校長協会総合学科部会が大会　さらなる充実・発展に向け　研究協議や授業公開で研鑚

（関係団体 2018-10-26付）

全道から約７０人が参加した

　道高校長協会総合学科部会主催の三十年度道高校総合学科教育研究大会が十八日から二日間、札幌厚別高校を会場に開かれた。全道の総合学科設置高校の教職員をはじめ、道教委や道立教育研究所などから約七十人が参加。研究協議や授業公開、実践報告などを通して、総合学科教育のさらなる充実・発展に向け研鑚を積んだ。

大会は、総合学科高校における授業公開、実践報告および研究協議などを通して、総合学科教育の一層の充実を目指すことをねらいに十二年から毎年開催している。

　初日の開会式では、藤井勝弘部会長（石狩翔陽高校長）があいさつ。総合学科について、平成六年の設置当初から主体的な学びをはじめ、深い学びにつながる学習を通して、その実践をいち早く取り入れるよう取り組んできたことを報告。その上で「本大会の全体会や分科会の内容・成果を各校にもち帰り、自校の実践に還元してほしい」と呼びかけた。

　引き続き、来賓祝辞として道教委の平田嘉宏高校教育課企画・支援担当課長、主管する札幌厚別高の生田仁志校長がそれぞれあいさつした。

　続く全体会Iでは、鶴居村観光協会事務局長で、鶴居村ファームレストランハートンツリーを経営する服部政人氏が「“食と体験と交流”～ここならではのおもてなし観光」と題して講話した。

　服部氏は、これからの北海道を支える地域の活性化に関する様々な取組を紹介。北海道の地域振興の在り方や高校における教育との接点についてふれ、大学や企業、これからの日本社会が求める資質・能力を地域とともに育む教育の在り方について説いた。

　全体会Ⅱでは、①系列のとらえ方の現状について（単位制・コース制と比較して）②新学習指導要領のキーワードである「探究」へと導く実践について③地域・保護者・中学生に対して、総合学科の理解を深めてもらう実践例について④小規模総合学科の魅力づくりについて⑤ポートフォリオの取組とデータの活用について―の五つのテーマ別グループワークを実施した。

　二日目には、札幌厚別高の一年一組から七組の産業社会と人間「職業調べ　クラス内発表」の授業を公開。このほか、三つの分科会ごとの研究協議や同校二年の川村彩乃さん、佐藤まりんさんによる生徒発表を行った。

(関係団体 2018-10-26付)