渡島小中学校長会研修会開く　学校運営充実目指す　４校が学力向上の実践発表

（関係団体 2018-10-25付）

会員など６０人が参加し、研鑽を積んだ

　【函館発】渡島小中学校長会（竹嶋充会長）は十六日、七飯町の大中山コモンで学力向上研修会を開いた。会員など約六十人が参加。学力向上に関して昨年度から成果がみられた小・中学校四校による実践発表を通して、各校の学力向上や学校運営の充実を図った。

　研修会は、学力向上等の具体的な成果を出した学校の実践発表を通じて各学校が事例を交流し、オール渡島として学力向上の意識高揚を図り、「渡島学力向上アクションプラン」の一層の推進強化を図ることが目的。

　今回の研修会では、北斗市立久根別小学校、七飯町立七重小学校、福島町立福島中学校、長万部町立長万部中学校の校長が自校の取組や学校運営などについて発表した。

　あいさつに立った竹嶋会長は、研修会の開催に対して会員へ感謝を述べるとともに、「質疑・交流を通して、各校の学校運営に活用してほしい」と呼びかけた。

　実践発表では、各校の校長が自校の学力向上に向けた施策や取組を説明。このうち、本年度の全国学力・学習状況調査において、全国・道との差が昨年度から大きく縮まったという福島中の岩井祐巳校長は「学校・地域の実態に応じた学力向上の施策」をテーマに発表。

　自校の学力に関する課題を示し「子ども以上に教師の能力・意識を高めることが必要だった」と強調した。その上で、具体的な取組として「学校経営の柱にキャリア教育を設定」「個に応じた学習指導の徹底」「ＩＣＴ機器を活用した授業の創造」のほか、加配教員を活用した数学・英語の習熟度別学習の実施が成果につながったことを報告。

　さらに、久根別小の白石眞嗣校長、七重小の工藤達也校長、長万部中の長谷川秀雄校長が自校の経営方針や学力向上に向けた取組などを説明した。

　発表終了後には質疑応答・協議のほか、渡島教育局の西村和彦義務教育指導監が講評した。

(関係団体 2018-10-25付)