北私幼、札私幼が研究大会開催　豊かな育ち支える教育を　公開保育、分科会、講演で研鑽

（関係団体 2018-10-25付）

全体会には約１５００人が参加した

　第六十一回北海道私立幼稚園教育研究大会札幌ブロック大会兼第五十回札幌市私立幼稚園教育研究大会が十九・二十日、札幌市内幼稚園・認定こども園二十三園と札幌市内のわくわくホリデーホールで開かれた。テーマは「子どもたちの今と未来の幸せをねがって～一人一人の豊かな育ちを支える質の高い幼児教育を」。公開保育や分科会、講演を通して、研鑚を積んだ。

　大会は、道私立幼稚園協会（＝北私幼、川畠教孝会長）と札幌市私立幼稚園連合会（＝札私幼、前田元照会長）が主催。

　初日は、札幌市内の幼稚園・認定こども園二十三園（私立幼稚園および認定こども園二十一園・市立二園）で公開保育研究と分科会を行った。

　二日目は、同ホールで全体会を実施。私立幼稚園教員など約一千五百人が参加した。

　開会式では、大会長を務める札私幼の前田会長があいさつ。これからの人格形成の基礎を培う幼児教育の重要性にふれ「一人ひとりの保育者としての質が深まるひとときとなれば」と話した。

　川畠会長は、幼稚園の無償化にふれ「先生方の子どもに対する接し方や指導力が評価されるのではないか。昨日の公開保育や分科会のほか、きょうの講演を通して有意義な研修会にしてほしい」と呼びかけた。

　来賓祝辞では、道の高橋はるみ知事や札幌市の秋元克広市長などが登壇。高橋知事は、北海道が命名百五十年の節目を迎えたことにふれ「これからの五十年先を見通した北海道の地域づくりは何といっても人づくりだと思う。先生方が研鑚を深め、元気いっぱいの子どもたちの幼児教育に取り組んでほしい」と呼びかけた。

　秋元市長は、幼児教育の動向や札幌市の幼保小連携の取組などにふれたほか、幼児期について「人格形成していく上での重要な時期。子どもの明るい笑顔は大人を勇気付ける。子どもたちの元気や笑顔をいっぱいつくる保育教育をお願いしたい」と述べた。

　開会式後は、写真家の小西貴士氏が「子どもという自然～子ども観をストレッチしてみる」と題して講演した。

(関係団体 2018-10-25付)