空知校長会が学校経営研究会　学校力向上目指し交流　高橋会長SKアクション説明

（関係団体 2018-10-26付）

会員１０２人が参加し、管内教育の充実・発展に向け意見を交わした

　【岩見沢発】空知校長会（高橋信会長）は十六日、岩見沢市内のホテルサンプラザで第三十六回学校経営研究会を開いた。会員百二人が参加。高橋会長が、ことし六月に設置した働き方改革推進加速委員会が策定したアクション・プランや「ＳＫアクション」について説明。「学校力を高めるための協働・共育・共生の在り方と校長のかかわり」をテーマとしたワークショップなどを通して、管内教育のさらなる充実に向け研鑚を積んだ。

　開会に先立ち、高橋会長があいさつ。

　九月に発生した北海道胆振東部地震にふれ、胆振・日高地区の状況を紹介するとともに、管内でも多くの影響があったことを振り返った。

　その上で、服務規律の徹底や働き方改革の促進など四点について要請。教職員や保護者と連携しながらチーム学校として活力ある組織体制を確立し、協働して推進する必要性を説き、「実り多い研究会とするためにも皆さんの協力と積極的な研究協議での発言を」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、空知教育局の竹林亨局長、空知管内市町教育委員会教育長会を代表して三笠市教委の永田徹教育長が登壇。

　そのうち、竹林局長は九月の台風や地震における対応から教育目標の達成、課題解決の成果検証といった危機管理の重要性を強調。「研究会がこれからの空知教育に関する明確な意思表示の会となることを期待する」と述べた。

　続いて、高橋会長が教頭を代表とした職員の勤務時間が週六十時間以内になるようにすることを目標とした同会のアクション・プランについて説明。教頭との業務シェアの拡充や勤務時間の管理など全六項目からなる「ＳＫアクション」の内容を紹介した。本年度後半にも達成状況を調査して指標策定を行うとの見通しを示し、「各市町教委と連携を密にしながら取組を進めてほしい。まずは各学校でできることから行って」と求めた。

　このあと、道中学校長会の橋本直樹会長が全道、同会の砂川昌之事務局長が空知の教育情勢についてそれぞれ報告。学校経営上、法制上の諸問題に関する質問事項に対し回答した。

　ワークショップでは、①教育効果を高めるカリキュラム・マネジメントに基づく協働②指導方法の改善・充実に基づく共育③学校間や学校と地域間の連携に基づく共生④喫緊の今日的教育課題―を視点に実践交流。教頭・ミドルリーダーの育成を含めた取組についても議論を深めた。

(関係団体 2018-10-26付)