後志小中学校長会が研究大会　連続性つなげる学校経営　８０人出席し職能向上

（関係団体 2018-10-31付）

報告や協議を通して、校長としての資質を磨いた

　【倶知安発】後志小中学校長会（佐藤寛之会長）は二十三日、京極町公民館などで本年度研究大会を開いた。会員のほか、各町村の教育長ら来賓を含め約八十人が参加。基調報告・特別報告や分科会協議を通して、校長としての職能向上を図った。

　大会主題は「成長の連続性をつなげる学校経営の推進と校長の在り方」で、第十五次三ヵ年研究の二年次目。

　開会式であいさつに立った佐藤会長は「学校現場を取り巻く課題はつぎからつぎへと生じてきている印象を受ける」とした上で、校長として何よりも大切なこととして「あまたの課題の中から、自校の職員や子どもたちが高まるために必要なことは何かを、確かな根拠をもって選択、提示し、具体的な解決策の大枠を示す力量を高めること」と強調。

　研究大会について「職能向上を図ることのできる重要な時間」とし、成果に期待を寄せた。

　来賓祝辞では、後志教育局の原光宏局長が学力向上、危機管理、不祥事防止に関する取組の徹底を要請。

　危機管理では「子どもの命を守るのは学校の責務」と述べた。

　後志町村教育委員会協議会教育長部会の髙橋武志部会長は、政府提唱による科学技術政策の基本指針の一つであるＳｏｃｉｅｔｙ５.０を引き合いに出しながら「子どもたちにＩＣＴを使う能力を付けることが大事になる」と訴えた。

　開会式終了後の全体会では、根井朗夫研修部長が基調報告「本年度の研究推進について」、中村和男小学校プロジェクト委員が特別報告「全道全国函館大会の提言報告」を行った。

　このあと、小学校課題・中学校課題の分科会を実施。「知性や人間性を育む社会に開かれた教育課程の創造」「より良い社会創りに向け、チーム力を高める連携・接続」をテーマに、社会に開かれた教育課程の編成・実施における校長のリーダーシップの在り方、異校種間や地域など、チーム力を高める連携・接続における校長のリーダーシップの在り方について、提言・討議を行い、後志局担当者から助言を受けた。

(関係団体 2018-10-31付)