道中学校理科教育研究会旭川大会開く 自然と人間の調和を 全道から200人参加し研鑚(関係団体 2018-11-01付)
研究の成果を披露した
【旭川発】第五十七回道中学校理科教育研究会旭川大会が十月二十六日、旭川市大雪クリスタルホールなどで開かれた。全道から約二百人が参加。大会主題「自然と人間との調和をめざし、未来を創造する力を育む理科教育~問いの質を高め、科学的な思考力を育てる理科学習」のもと、研究授業や分科会、全体会で各地区発表などを行い、研究の成果を紹介した。
道中学校理科教育研究会(=道中理、小路徹会長)と旭川市教育研究会(=旭教研、西尾直樹会長)理科部が主催。
道中理は八ヵ年計画で研究を推進しており、本年度は五年次目。新学習指導要領の要素を盛り込んだ研究方法として、①教育課程と学習内容からのアプローチ②学習活動や学習形態の工夫からのアプローチ③教材、教具や観察、実験の工夫からのアプローチ④学力観および学習評価からのアプローチ―の四つを設定している。
生徒が自然とかかわり合うことで、目的意識や課題意識をもち、自他の学びを自らの学びに機能させることを積み重ねることによって知的探究心がふくらみ、未来を創造する力を育むことができるよう研究を進めている。
旭教研理科部は、科学的な思考力を育てる「指導計画」「学習活動」「評価」の三つの視点から研究を推進。生徒の科学的な思考力を高める探究的でストーリー性のある単元構成や、生徒のもつ“問い”を“質の高い問い”へと高める学習過程・学習形態・学習材の工夫などを探究している。
この日、旭川市科学館サイパルで行われた研究授業のあと、旭川市大雪クリスタルホールで開会式を行った。
冒頭、道中理の小路会長があいさつ。子どもたちがこれから激しい変化の時代を生き抜くための最適解として、「未来の創造の力を育み、根幹を支えていくのは言うまでもなく、子どもの中に沸き起こる知的好奇心であり、そこから生まれ出る良質な“問い”である」と指摘。「“問い”の質こそ、子どもの資質・能力の獲得を左右する重要なもの」と強調した。
その上で、「大会副主題の研究は研究主題の探究のみならず、大きな成果を与えてくれるものと信じている」と述べた。
続いて、大会運営員会の新出秀之運営委員長が登壇。
旭教研理科部では、自然事象との出会いで生じた“問い”の質を高め、生徒がよりよい“解”を探究することで、科学的思考力の育成を目指して道中理の研究とのかかわりを深めてきたことを説明し、「本大会では、北海道の理科教員の英知が集結し、大きな成果を上げることができることを期待する」と話した。
上川教育局の中島康則局長と旭川市教委の赤岡昌弘教育長が来賓祝辞。
このあと、松浦勲旭川地区研究部長が旭川の研究概要について説明した。
開会式後の全体会では、札幌市立伏見中学校の高橋直也教諭、釧路市立青陵中学校の山岡雅典教諭、函館市立亀田中学校の三上理恵教諭が研究発表をした。
続いて、道教育大学旭川校の和田恵治教授が「北海道の火山と自然―ジオパークの教育的役割」と題して講演した。
(関係団体 2018-11-01付)
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