釧路校長会第59回研究協議会 提言発表とグループ討議 研究と修養を中核に(関係団体 2018-10-31付)
約50人が参加し、課題解決に向け協議
【釧路発】釧路校長会(大澤昭仁会長)は二十六日から二日間、弟子屈町内の川湯観光ホテルで第五十九回研究協議会を開いた。約五十人が参加。あいさつに立った大澤会長は、研究と修養を活動の中核に据えた校長会の伝統をこれからも引き継いでいく考えを示した。
研究主題は「釧路の風土で知を磨き、未来を切り拓く児童生徒の育成を目指す学校教育」で、三年次研究の二年目。
同会はこれまで「組織運営の活性化」「教職員の育成」を視点に研究を進めてきた。
冒頭、大澤会長があいさつ。
「常に研究と修養を活動の中核に位置付けて自らの資質と職能の向上に努めてきた校長会の良き伝統をこれからも引き継いでいきたい」と強調し、課題解決の一助、学校改善への意欲を高める研究協議会となるよう期待を寄せた。
次いで、釧路教育局の鈴木淳局長が祝辞。管理職に求められる判断力について考えるよう促した。
また、校長に必要な資質・能力として、九年間を見通した系統的な教育を推進する力、地域を活性化する学校運営を進める力、教育委員会と連携する力、危機管理能力を挙げ、特に危機管理能力について説明。
学校全体として危機管理体制を確立して不測の事態に柔軟に対応するリスクマネジメント力の重要性を指摘し、「学校が様々な危機に対して組織的、迅速・的確に対応し、被害や問題を最小限にとどめるような管理職の判断力が必要」「管理職として判断する上で何を身に付け、どのような情報が必要か、どのような組織を動かすか考えていただきたい」と述べた。
このあと、道中学校長会研究大会十勝・帯広大会で提言した白糠町立白糠中学校の水野秀哲校長が「学校や地域の特色を生かした教育課程の編成・実施」について提言。「基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得と指導方法の工夫」「地域の特色や伝統文化を活用した教育課程の充実」を視点に、管内の学校の実践を報告した。
引き続き、鶴居村立幌呂中学校の渕本浩之校長が「経営ビジョン実現に向け、教職員・地域の強みを引き出す組織編成における校長の指導力」、標茶町立沼幌小学校の岩崎等校長が「教職員の意識改革とライフステージに応じた学校運営参画における校長の指導力」について発表した。
二日目は、個人レポートに基づいてグループ協議を行った。
(関係団体 2018-10-31付)
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