十勝管内幼稚園・こども園研究大会 子どもの素敵な育ちを 幼児教育の充実に向け研鑚(関係団体 2018-11-06付)
福原会長は幼児教育の重要性を指摘した
【帯広発】十勝管内公立幼稚園・こども園教育研究協議会(福原幸江会長)は十月中旬、鹿追町立認定こども園しかおいを主会場に、第四十六回管内公立幼稚園・こども園教育研究大会鹿追大会を開いた。管内公立幼稚園・認定こども園・保育園の教諭や保育士、鹿追町内の小学校教諭七十六人が参加。幼児教育の充実に向けて、授業公開や研究討議を通じて研鑚を積んだ。全体会で福原会長は「子ども一人ひとりの素敵な育ちを織り上げたい」と述べた。
大会研究主題は「“生きる力”の基礎をはぐくむ幼児教育の充実~幼児の豊かな遊びや園生活を支える保育者の役割」。
公開保育のあと、全体会で福原会長があいさつ。子どもの人格形成において幼児教育が重要となっていることを指摘し「子どもの歴史を縦糸に、各園の実践を横糸として丁寧に紡ぎ、子ども一人ひとりの素敵な育ちとして織り上げていきたい」と訴えた。
続いて、主会場の鹿追町立認定こども園しかおいの米澤裕恵園長があいさつに立ち、「家庭や地域と連携を取り合いながら、園児が主体的にかかわり、満足感を味わう体験を通して成長できるよう、実体験や言葉かけを通して研究に取り組んでいる」と園の取組を紹介した。
来賓祝辞では、十勝教育局の西村公弘次長と鹿追町の吉田弘志町長が登壇。このうち、西村次長は本年度から新幼稚園教育要領、こども園教育・保育要領などが実施されたことにふれ「五歳後半までの具体的な十の姿として示され、小学校との円滑な接続を図ることや、社会に開かれた教育課程の実現を図る上で、大変意義深く感じる」と述べた。
このあと、公開保育について協議したほか、分科会協議や全体協議を行った。
◆人とかかわる子を育成 こども園しかおい公開保育
第四十六回十勝管内公立幼稚園・こども園教育研究大会鹿追大会では、鹿追町立認定こども園しかおいが公開保育を行った。三・四・五歳児の保育を公開。豊かな体験から命の大切さや人とのかかわりの温かさにふれられる子どもの育成を目指し、研究の成果を発表した。
同園では、研究主題に「豊かな心、健康な体を育む幼児期にふさわしい環境を探る」、副主題に「乳幼児期の生活を豊かにする、家庭や地域社会との連携(保育教諭の役割)とは」を設定。①体験活動の充実②家庭との連携の工夫③様々な場の設定―の三点を重点に研究を進めている。
この日の保育のねらいは、三歳児が「友達や保育教諭と一緒に活動する楽しさを味わう」、四歳児が「友達と一緒に遊びイメージをもちながら工夫して遊ぶ」、五歳児が「友達と共通のイメージをもち、試したり、工夫して遊ぶ」。
屋外でままごと、鬼ごっこ、段ボール滑り、サッカー、レストランごっこ、落ち葉プール、工作などの活動を展開。
段ボール滑りでは、試したり、工夫しながら遊びが盛り上がるよう、子どものアイデアを大切にし、段ボールやガムテープなどの使用を遊びに取り入れた。
落ち葉プールや工作では、落ち葉やどんぐり、栗など身近な自然に親しみ、様々な自然物を使って創作した。
サッカーでは、ルールを把握しながら異年齢でかかわり合い、刺激を受けながら遊びを発展させた。
(関係団体 2018-11-06付)
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