道特別活動研究会が上川・旭川大会　よりよい活動へ成果発信　公開授業や研究協議、講演など

（関係団体 2018-11-07付）

全道から166人が一堂に会し、研究の成果を共有した

　【旭川発】道特別活動研究会（小村淳会長）は二日、旭川市立西御料地小学校で第四十六回道特別活動研究会上川・旭川大会を開いた。上川・旭川特別活動研究会が主管。上川・旭川地区での開催は二十三年度以来、七年ぶり五回目。全道から百六十六人が参加。大会課題「よりよい自他を目指して、互いに支え合い、高め合いながら、主体的に取り組む児童・生徒を求めて」のもと、よりよい特別活動に向け、これまでの研究の成果を発信した。

　道特別活動研究会では、二十八年度から第十七年次研究主題を「よりよい自己や集団生活を目指して、共に知恵を出し合いながら主体的に取り組む特別活動」と設定。本年度は三ヵ年計画の最終年次。研究の視点として、①目標に向かって、粘り強く取り組むことができる活動構成②支え合い、高め合いながら活動をつくり上げていくための教師のかかわり―の二点を据え、研究を進めている。

　この日、西御料地小と旭川市立旭川第三小学校、旭川市立旭川小学校、当麻町立当麻中学校で授業を公開し、研究協議を行ったあと、西御料地小に移動し、開会式を行った。

　開会式では、小村会長があいさつ。昨年三月に新学習指導要領が告示され、特別活動は本年度から総則、総合的な学習の時間とともに先行実施になったことについてふれ、中学校の改訂の基本的な方向性などについて紹介。「現代の学校教育において、特別活動がいかに重要な位置を占めていることがうかがえる」と述べた。

　また、新学習指指導要領下における最初の全道大会となったことを重視しつつ、「本会のこれまでの研究成果をまとめ、全道に発信していく」との考えを示した。

　続いて、あいさつした柿森淳一大会運営委員長は、上川・旭川特別活動研究会の取組について、キャリア教育の要となる特別活動や道徳との有機的な関連を図った特別活動の在り方などを視点として研究を進めてきたことを紹介。「本大会で研究の成果を全道各地から参集された先生方と共有できることを心から願う」と期待した。

　来賓からは、文部科学省初等中等教育局教育課程課の安部恭子教科調査官、上川教育局の中島康則局長、旭川市教委の赤岡昌弘教育長、全国特別活動研究会の持田裕代前会長がそれぞれ祝辞を述べ、同会のさらなる活躍に期待を寄せた。

　最後に、次期大会開催地の道南地区特別活動研究会の鈴木敏文会長があいさつ。三十一年八月六日から二日間の日程で函館アリーナで開催される第六十三回全国特別活動研究協議大会北海道・函館大会兼第四十七回道特別活動研究会函館・渡島大会に向け、「本大会の成果を踏まえ、準備を進める」と語った。

　このあと、全体会を行ったほか、文科省の安部教科調査官が「よりよい生活や人間関係を築く特別活動～新学習指導要領における実践を通して」と題して講演した。

(関係団体 2018-11-07付)