札幌市伏見小が５０周年記念式典　伝統を未来へつなげて　スライドなどで歴史振り返る

（学校 2018-11-12付）

「伝統を未来へつなげていかなければならない」と語る松村校長

　札幌市立伏見小学校（松村聡校長）は二日、同校で開校五十周年記念式典・祝うつどいを挙行した。全校児童七百七十一人と関係者らが出席。卒業生の話やスライドで同校の歴史を振り返ったほか、全校児童で合唱するなどして、五十年の節目を祝った。

　同校は、昭和四十三年に札幌市で百番目の小学校として開校。開校当時は六百二十四人の児童が在籍した。「個性を伸ばし創造性豊かな子どもを育てる」など三つの学校教育目標や、学校重点目標「共に生きる力を高め、しなやかな心を育む学校文化の創造」を掲げ、様々な教育活動を展開している。

　式典では、松村校長が式辞。同校の伝統としてサルビアの栽培活動や運動会の応援歌などが受け継がれていることにふれ「伏見の子どもは時代を超えてつながっている。伝統を未来へつなげていかなければならない」と述べた。

　また、校舎の東玄関に掲げられた言葉「未来を切り拓くたくましい伏見の子」にふれ、「たくましさをもって未来を切り拓き、幸せな人生をつくり出してほしい」と呼びかけた。

　祝辞では、札幌市教委の紺野宏子教職員担当部長と、高橋一馬ＰＴＡ会長が登壇。

　紺野部長は、藻岩山が近くにある同校を「季節の移り変わりを身近に感じることができる恵まれた環境」とし「学校は多くの人との出会いがある場所。友達と知恵を集め、自分の良さを磨いてともに歩んでいってほしい」と述べた。

　高橋ＰＴＡ会長は、校長室に飾られている「良樹細根」という言葉を紹介。「五十年で広く深く立派な根を張り、素晴らしい学校に成長した」と述べ「これからも向上心をもち続け、立派な歴史をつくっていってほしい」と呼びかけた。

　式典後は、児童の進行で「祝うつどい」を開いた。スライドで五十年の歴史を振り返り「Ｌｅｔ，ｓ　ｓｅａｒｃｈ　ｆｏｒ　Ｔｏｍｏｒｒｏｗ」を合唱。未来へ向けてさらに伝統を築いていくことを誓い合った。

(学校 2018-11-12付)