市立札幌大通高が開校記念式典　１０周年の節目祝い合う

（学校 2018-11-06付）

佐藤校長は式辞の中で「挑戦し続けること」の大切さを語った

　市立札幌大通高校（佐藤昌弘校長）は十月二十九日、札幌市教育文化会館大ホールで開校十周年記念式典を挙行した。スライド上映のほか、歴代校長へのインタビューや、在校生・卒業生によるアトラクションなどを実施。生徒と関係者ら八百二十人が十周年の節目を祝った。

　同校は、平成二十年に午前・午後・夜間の三部単位制定時制高校として札幌中心部に開校。地域と連携し、学校外でも学びのフィールドを広げている。

　式典では、佐藤校長が式辞。プロスキーヤー三浦雄一郎氏の父・三浦敬三氏の「こまは回り続けるから立っていられる」という言葉を取り上げ「スピードは人それぞれでも、こまのように回り、挑戦し続けることが生きる力になる。本校も時代の変化に対応しながら理想の新しい定時制高校を目指し、様々な取組に挑戦し続けたい」と抱負を語った。

　また、生徒に対して「主体的に自己の生き方を探究し続けてほしい」と呼びかけた。

　祝辞では、札幌市教委の檜田英樹学校教育部長と、鎌鹿博次ＰＴＡ会長が登壇。

　檜田部長は「人とのかかわりの中で課題に立ち向かい、世の中をより良く変えていくことが今を生きる私たちに必要なこと。歴史と伝統を大切にしながら、自分の道に向かって進んでいってほしい」と語った。

　また、鎌鹿ＰＴＡ会長は「誰でも学べる環境、いつでも学び直しのできる環境をもつ、時代のニーズに合った学校」と同校の魅力を紹介した。

　続いて、市立高校の教育活動を支援する市立高校コンシェルジュの福津京子氏の進行で記念セレモニーを行った。

　開校からの十年を振り返るスライドショーを上映したのち、歴代の校長五人が登壇。それぞれが同校への思いを語った。また、平昌パラリンピックに出場した五期卒業生の新田のんの氏が「今やりたいことを一つに絞らず、全力で挑戦してほしい」とエールを送った。

　このあと、芸術分野で活躍する卒業生や在校生がアトラクションを行い、全校生徒、教職員らが校歌を斉唱した。

　また、生徒代表あいさつで森駿斗生徒会長が「大通高校はいろいろな人とつながることができる、みんなの居場所。これからも新たな歴史を刻んでいきたい」と述べ、決意を新たにした。

(学校 2018-11-06付)